薄すぎて間にホコリが溜まってキーに不具合が起こるバタフライキーボード問題。
昨年の無償交換プログラム開始後も、2018年モデルのMacBook ProとMacBook Airで同じ問題が一部発症しているらしく、貧乏くじを引いたThe Wall Street Journalのテック担当Joanna Stn記者がたいへんご立腹です。
記事タイトルはR抜き。記事本文には不具合再現ボタンが随所にあって、たとえば「Eが勝手に連打される」モードをONにすると…

こんな風になり、記者の嘆きが手に取るようにわかる仕様となっております。
バタフライキーボードは2015年春、MacBookの薄型化とともに登場したものです。翌年10月に第2世代がリリースになった辺りから不具合が報告されはじめ、集団訴訟の動きを受け、2018年6月に無償修理プログラムが発表になりました。

2018年7月には「シリコン膜でホコリをブロックすることにより問題を解決した」第3世代バタフライキーボード搭載の新型MacBook Proが発売に。10月には同キーボード搭載の新MacBook Airがリリースとなり、Stn記者はAirを絶賛ついでに1台購入したところ、全然問題は解決していなくて、 E、R、W、Tで同じ症状が現れたというわけです。
どんな症状かというと…
1)キーを押しても無反応
2)キーを1回押してるだけなのにダブルになる
3)キーを1回押してるだけなのに延々と連打される
記事後半は購入2週間で発症したJoshua Johnsonさんの「7回に1回はTが連打される」不具合再現ボタンで読めるようになっています。いやあ…ずばらじい…。
昨年5月の集団訴訟の訴状には、Apple(アップル)はこの問題を知りながら公にせず発売に踏み切った、とあります。本当かどうかはわかりませんが、WSJ記者のご立腹にAppleは平謝りで問題を認めました。そんなわけで新型のMacBook ProもAirもキーはごく一部怪しいのが混じっているみたい…。エアダスターが手放せないノートというのも変な話なので、早く解決するといいですね。
Source: The Wall Street Journal