小型惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウにタッチダウンする決定的瞬間をJAXAが公開

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  • author George Dvorsky - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岡本玄介
小型惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウにタッチダウンする決定的瞬間をJAXAが公開
Image: JAXA | 宇宙航空研究開発機構/YouTube

実際は映像の1/5の速度で起こったタッチダウンでした。

2月22日にJAXAの「はやぶさ2」による小惑星リュウグウへのタッチダウンが見事成功しました。地表に5gのタンタル製の弾を300m/sで撃ち込んだのち、また20km上空の軌道に上昇していきました。

その上昇時、「はやぶさ2」の真下には謎の黒い影が見えていたことが、物議を醸していました。そして今度は、大量の撮影画像から映像が作られ、タッチダウンの瞬間をJAXAが公開してました。

Video: JAXA | 宇宙航空研究開発機構/YouTube

着陸というよりは、地表を蹴って跳ね返っている感じですね。でもこの一瞬でタンタル弾を撃ち込んで、舞い上がった砂塵をサンプル・ホーンにすくい上げているのです。

このタッチダウンは、日本時間の2月22日07:26から07:32に行われ、搭載小型モニタカメラによって撮像頻度を変えながら約5分40秒間行われています。ですが撮影は動画ではなく、233枚の画像を繋いで映像にしているのです。実際どれほどのサンプルが採取出来たかは、玉手箱を開けてみないとわかりませんが……分析のため地球に届くのは2020年後半になります。

「サンプル収集の可能性は高い」

ということで、JAXAが発表したこの映像は、任務が計画通りに進んだことをさらに証明しています。肝心の影についてはわかりませんが、搭載カメラCAM-Hはタッチダウンの瞬間を見事に捉えることに成功。「はやぶさ2」の影が徐々に小さくなっていくのと、砕いた岩石の破片がクルクルと舞い散る様子が良くがわかりますね。

謎の影が写った以前の写真では、タッチダウンの瞬間とタンタル弾の射出でどれほどの衝撃があったのかまでは不明でした。ですが今回の映像で、サンプル採取の可能性がかなり高いことが見て取れるようになったのです。

いまだ決定的な証拠はないものの、これだけ破片が飛び散っていれば、サンプルはきっと上手くキャッチ出来ているでしょうね。破片が機体やカメラのレンズに接触しているのも明らかです。The Planetary Societyでは、昨日開催されたJAXAの記者会見にて、チームのメンバーが「サンプル収集の可能性は高い」と話していたと伝えています。

次はリュウグウ爆破

「はやぶさ2」の任務は順調に進んでいますが、まだやることがあります。それは4月に、リュウグウの地下にある物質を抽出する作業です。そのため、探査機は小さな爆破装置を小惑星に落とし、小さなクレーターを作ります。そして粉塵が落ち着いたら、降下してサンプルを採取することになっています。

クレーターを作ったら、地下にある岩石が黒いものなのかどうかがわかるでしょうし、そうでなければ影の正体は粉塵の影だった、ってことになるのかなと思います。この解明にも期待大ですね。

Source: YouTube via The Planetary Society

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