MWC2019の大切なところ5つ

  • author Sam Rutherford - Gizmodo US
  • [原文]
  • Kaori Myatt
MWC2019の大切なところ5つ
Image: Sam Rutherford/Gizmodo US

モバイルに関するものならなんでもこいの、世界最大のトレードショーMWCは一週間で盛りだくさん。

今年2019年のMobile World Congress(モバイル・ワールド・コングレス、通称MWC)はSamsung(サムスン)がGalaxy S10 をローンチしたのを皮切りに、以前のMWCよりもずっとスペシャルに感じましたよ。本イベントが始まる前の関連イベントからワクワク感がいっぱいで、力強いエネルギーが感じられました。新しいテクノロジーの噂もこの興奮を後押ししていたと思います。 終わってみると、デバイスとワイヤレス通信の2つ大きな部門は、両方ともまるで新しい時代へと突入したかのようでした。

それではMWC 2019のまとめをぎゅっと5つに凝縮してお届けします。


1. 折りたたみスマホがなだれ込んできた

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中国メーカーRoyole(ロヨル)が世界を折りたたみ端末でアッと言わせたのが2018年後半。FlexPai(フレキシ・パイ)は折りたたみスマホが技術的に可能だということを世に知らしめましたよね。でも技術的にはまだまだな感でいっぱいでした。ですが、MWCではフレキシブルガジェットが堰を切ってなだれ込んできました。Samsung Galaxy FoldHuawei Mate Xがリーダー的存在。いずれもこれまでわたしたちが見たこともなかったような、次世代のコンポーネントやデザインを誇っています。

これだけではありません。MWCで折りたたみをリリースしたのはこの2社にとどまらなかったのも驚きでした。 デュアルスクリーン端末やRGBライティングを搭載した端末など、奇抜なガジェットで知られるNubia(ヌビア)。先端技術をつめこんだスマホ・スマートウォッチのハイブリッドAlphaを展開。 さらに、TCLは2020年まで折りたたみはリリースしないと公言しているものの、フレキシブルコンセプトを打ち出したガジェットを数点展示しています。

またMWC 2019ではいくつもの折りたたみがデビューを飾りましたが、これはほんの除幕。Galaxy Foldのお値段は2000ドル(約22万2000円)。Mate Xはそれに輪をかけて2600ドル(約28万8000円)以上になりそう。折りたたみデビューを果たしたメーカーのどの機種もお世辞にも買いやすいとはいえません。それにつけ加え、折りたたみ端末のデザインには懸念事項がたくさん。特にその耐久性にはクエスチョンマークがつきます。多くは外観が非常に厚く、これもまた折りたたみを開発していく上でのハードルになりそうです。

2. スマホで撮る写真が大きく進化

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スマホにつくカメラの数もまた年々増加していますね。Nokia 9 PureViewに至っては、ついにスマホが新たな次元に突入といった感じがします。 Nokia(ノキア)はフラグシップ機Nokia 9 PureViewに最先端のカメラセンサーを5機搭載してきました。RGBセンサーが2つにモノクロセンサーが3つです。 Light(ライト)とQualcomm(クアルコム)の技術を活用し、これらを最適に使えるように。その結果、奥行感度を数千のレベルで調節でき、ディテールを逃さないワンタッチシャッターが実現します。これぞプロの仕様といってよい内容ですが、その真価は実際にNokia 9を使ってみるまではわかりません。

また中国のスマホメーカー、Oppo(オッポ)もプロトタイプのデモを行なっていました。今標準的な光学ズーム2倍、その限界を大きく超えた10倍ズームは、既存のどんなフラグシップ機も打ち立てたことのない世界です。

さらに、MWCのひと月ほど前、SamsungはOppoのデモ機の開発を支えたテック企業CorePhotonics(コアフォトニクス)を買収しています。ということは、この10倍ズームがSamsungの次のフラグシップに搭載される可能性が十分あります。またHuaweiはすでに“写真のルールを塗りかえる” と宣伝しているように、P30のローンチも3月末に予定されています。 Huawei(ファーウェイ)が超ズームを採り入れたスマホを見せてくれるのも、そう遠くはなさそうです。

3. ホログラムがやってくる

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Microsoft(マイクロソフト)が初代HoloLensを2015年にリリースしたとき、これがどんなものなのか、今ひとつピンとこなかったと言ってよいでしょう。仮想現実というわけでもなく、かといって単純な拡張現実の枠を超えていました。そして数年を経て、Microsoftは複合現実プラットフォームを構築、ビジネスシーンで作業員やトレーニングや指導が行なえ、作業員の世界を広げるようなツールに成長させています。

この第二世代のヘッドセットHoloLens 2では快適さとエルゴノミクスが重視され、視野は2倍に。ハンドトラッキング、視線トラッキングで現実世界と同じようにホログラムと正確にインタラクションすることができるようになっています。Microsoftはこのために新たなソフトウェアスイート(関連のあるソフトをひとまとめにしたもの)を開発し、ビジネスがHoloLens 2を導入しやすくしています。また、ヘッドセットのデザインも企業のニーズに合わせてカスタマイズできることを強調していました。

悲しいかな、一般市民にとっては3500ドル(約38万8000円)または月125ドル(約1万3800円)というお値段はお手頃とは言い難いものです。HoloLens 2は初代と同様、まだまだ入手し難い存在のようです。HoloLens 2が素晴らしいテクノロジーということは間違いありませんが、自宅に一台取りそろえるようになるまでは、まだまだ数年単位で時間がかかりそうです。

4. 5Gを搭載した端末の登場

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5Gがモバイルコミュニケーションを変える、とか騒がれていますが、これまで、その議論は主にアカデミックなレベルに止まっていました。5Gホットスポットは使用が非常に限られ、先週までは5Gに対応したスマホ自体、市場には出回っていませんでした。

Galaxy S10 5GLG V50 5GおよびHuawei Mate X(そうです、Huaweiの折りたたみは5G対応)、またOnePlus(ワン・プラス)、Oppo、ZTEなどからも5Gのプロトタイプが発表されています。ただ、これらの端末も実際に発売されるのは早くて今年の春ごろ。5Gデバイスをこの目で確かめることができるのは、もう少し先のようです。

5. 5Gネットワークの整備に期待

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今回のイベントでは、いたるところに5Gの看板が掲げられ、端末のパッケージにもブランド表示されていました。キーノート講演においても、その潜在力を説くトピックが散見されていました。ただ、5Gネットワークがいつ頃普及するのかということについては曖昧なまま。米国4大キャリアの中ではほとんどが沈黙をまもるなか、5Gサービスの展開についてはSprintだけがその内容を発表していました。Sprintの5Gネットワークサービスは、5月に開始される可能性が高いとのこと。

そのほか、Verizon、AT&T、T-Mobileは5Gについては特に触れず、2019年の第二4半期が過ぎた頃に発表してくる可能性がありそうです。OnePlusの創設者ピート・ラウはQualcommとのパネルディスカッションのなかで、5Gの革新はこれから3つの段階で実現されるとしていました。その第一段階は、来たる3〜5年というスパンでのデータスピードの劇的な発展。

5Gのネットワークがひとたび展開されれば、5Gのエコシステム全体を構築することができ、その後AIを組み込んだソフトウェアが台頭してきます。これが第二段階。5Gの第三段階はすべての相互接続。これで5G時代がようやく到来します。

5Gはすぐそこに。でも一晩でなにもかも変わるわけではありませんよ。まだまだ5Gは始まるところにいるのですから。

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