意外とお高い?
先週電撃的に発表された、Apple(アップル)とQualcomm(クアルコム)の和解。しかしその影では、どうもiPhone1台あたり8~9ユーロ(約1000~1100円)というライセンス料が設定されたとの観測が報じられています。
CNBCが伝えたUBS証券アナリストのTimothy Arcuri氏によれば、まずAppleはQualcommに50~60億ドル(約5600~6700億円)を支払う見込み。これは、2年間の法廷闘争のさなかに支払われていなかったロイヤリティに相当します。
それだけでなく、iPhone1台あたり8~9ユーロ(約1000~1100円)の特許使用のライセンス料をAppleは支払うことになるようだ、とのこと。Appleは以前にもiPhone1台あたり7.5ドル(約840円)のロイヤリティを支払っていたのですが、さらに値上がりすることになってしまうようなのです。
しかしこれまで、Appleは5Gモデムの調達という意味で、苦しい立場に立たされていました。米Intel(インテル)による5Gモデムの開発は思うように進まず(後にキャンセル)、他メーカーから部品を調達できるかどうかも未知数。そこで、思うところはいろいろあるでしょうがQualcommと和解することにした、というのが市場の見方です。
とはいえ、これで5G通信対応の新型iPhoneが2020年にはリリースされることになります。iPhoneファンとしては一安心ですが、ロイヤリティが製品価格に影響するのかどうかは実に気になりますね。