テレビにはリビングを変える力があるんだわ、やっぱり。
2019年春に、ソニーが新しいBRAVIAを発表しました。4K有機ELの「A9G」「A8G」。4K液晶の「X9500G」「X8550G」「X8500G」「X8000G」。もーそろそろテレビ買い替えのシーズンですな。

これが有機ELの最上位モデル「A9G」。

こっちが液晶テレビの最上位モデル「X9500G」。両方めっっっちゃキレイ。
これら、最上位モデルについての特徴をざっとみていきましょう。「A9G」と「X9500G」には、高画質プロセッサーX1 Ultimateが搭載され、ただでさえ美しかったBRAVIAの画がより高精細に。微妙なハイライト/シャドウのコントラスト表現や、暗部のノイズ除去力も強化されています。

本体はより薄型になりつつも、サウンド面はむしろパワーアップ。「A9F」では2つで1対だったアクチュエーター(右側)が、「A9G」では大きな1つの楕円形になり(左側)、より明瞭感が増しました。

これは新開発のサブウーファー。「A9F」では60mmだったのが、「A9G」では30mmまで小さくなりつつ、ワット数は維持(10W+10W)されています。液晶モデルの方も新たに「サウンドポジショニングツィーター」を上部に配置することで、高音域が強化されました。テレビスピーカーならではのモコモコ感がなかったのに驚き。


「A9G」、背面もレンガっぽくてかっこいいけど、なによりこの薄さよ。iPhone XS Maxと同じくらいか、ギリiPhoneより薄い?
リビングにスマートスピーカーの居場所がなくなるかも
音も画も着実にレベルアップしてきた、2019年版BRAVIA。でも一番おもしろいのは、今回のBRAVIAがAppleのAirPlay 2とHome Kitに対応しているというところ。CESでも発表がありましたけど、つまりはソニー版Apple TVが爆誕したってことですよ。まさにキングとエンペラーの融合!
BRAVIAの画でiPhoneからキャストされた写真や動画を見ることもできるし、プレイ中のスマホゲームの画面を飛ばすこともできちゃう。Spotifyをキャストすれば、薄型テレビらしからぬパワフルスピーカーで音楽を聞くことも。さらにGoogleアシスタント、Amazon Alexa、IFTTTにも対応してます。GoogleアシスタントやAmazon Alexaはテレビの画面がついていなくても反応してくれます。テレビに向かって「OK Google、明日の天気は?」と訪ねつつ、リモコンからワンタップでNetflixにアクセスできるという。
…あれ、これもうスマスピいらないんじゃ? というかスマスピ的に使えるBRAVIAとかつよつよなのでは?? ずるいってレベルじゃないですよほんっと。


久しぶりに、テレビすげぇって思いました。独特のダサさがつきものだったテレビ的UIも良くなってきてるし、動作も軽快。「A9G」のNetflixの起動速度なんて7秒くらいでしたよ。テレビらしいもっさり感がどんどんなくなってきてて、腰の重い家電からIoT業も軽くこなすディスプレイガジェットになってきたというか。量販店のテレビコーナーを遠巻きに眺めるだけだと、こうした違いはわからないですねぇ。
Airplay 2に関しては発売後のアップデートにて対応予定。また、新モデルすべてが対応するわけでもありません。あくまでもサブコンテンツ的な要素ですが、GoogleアシスタントにもAlexaにもAirplay 2にも対応したテレビが出たっていうのが、シンプルにすごくないですか?

あと新しいリモコン(左側)も良くできてて、起動後はどこに向けても反応します。どういう原理なのかと思ったら、リモコンとテレビがBluetoothで繋がってるんですって。なのでキーボードやマウスもBRAVIAと接続できるし、ちゃんと入力やカーソル操作もできるそうですよ。それでテレビってんですから、もうテレビとはいったい...?ですよ。

テレビから何かを操作したり、あるいはテレビに何かをキャストしたり。リビングのメインコンテンツたるテレビのできることってどこまでいくんでしょうね。もうコンテンツってユーザーがいくらでも選べますし、そういう意味で最近のテレビがおもしろい。
Source: SONY