中国発:クィアとレズビアンのためのデートアプリから530万件の個人情報が漏洩

中国発:クィアとレズビアンのためのデートアプリから530万件の個人情報が漏洩
Image: Rela/Quartz

パスワード不要のまま何年も野ざらしになっていました。

中国のレズビアン及びクィア(セクシャル・マイノリティーの総称)を対象にした出会い系アプリから、およそ530万人分の個人情報が漏洩していた、と水曜日にTechCrunchが報じています。これは2018年6月から漏れたままだった可能性があるとのこと。

サーバーが見放題だった

個人情報が漏れたアプリ名は「Rela」というもので、2017年に一度App Storeから消えたことがありました。ロイター通信いわく、これまでにも似たようなアプリは政府の国家インターネット情報弁公室により閉鎖に追い込まれてきたとのこと。ですがTechCrunchではRelaが昨年に復活し、更にはパスワード制限がないままサーバーを見放題だったと伝えています。

これを発見したのは、かつて180万人の中国人女性に「繁殖OK」のラベルが付いた謎のデータベース流出を見付けた、オランダのデータ・セキュリティー研究者であるヴィクター・ジェヴァースさん。個人情報の中身はユーザー名、誕生日、身長と体重、国籍と性的嗜好と興味で、このサーバーにはほかにも2000万件もの更新されたステータスが残されていたそうです。

中国のLGBTQ+に対する扱い

The Atlanticによりますと、法的に明示されていないものの、中国は1997年に、広く同性愛を含むであろう不良行為を犯罪の枠から外したとあります。そして2001年、中国精神医学会は同性に性的な魅力を抱くことは精神疾患ではない、とみなしました。またロイター通信でも、中国が国際連合人権理事会によるLGBTQ+の勧告に同意し、「LGBTQ+の風景に活気が出た」と記しています。

にも関わらず、政府は時々ゲイ解放運動とネット上のコンテンツを取り締まることがあるのだそうです。

TechCrunchがこう書いています。

ジェヴァースさんは「中国にいる500万人以上のLGBTQ+の人々は、差別からの法による保護がないため、社会の中で数多くの挑戦に立ち向かっています」と話しています。漏洩されたこの情報は、被害に遭った人もいるのに、何年もアクセス可能な状態だったのです。

その後、Relaの広報担当からの簡単な返答で、データベースが保護されたことが確認されたようです。

中国でのLGBTQ+向け出会い系アプリもいろいろ

2017年には、政府はゲイと男性のバイセクシュアル向けのアプリ「Zank」を「生配信機能が反ポルノ法に違反した」として閉鎖させたこともあります。しかし同年、奇妙なことに政府が運営するBeijing Newsが、ゲイ向けの出会い系アプリBluedに多額の出資をしたことがあったとBBCが伝えています。

ほかにもたくさん、LGBTQ+コミュニティーのためのアプリが運営を続けていますが、ゲイ解放運動の姿勢には警告が出されています。

FOREIGN POLICYいわく、2018年には巨大ソーシャルメディアのWeiboが、一度ゲイ向けのコンテンツを禁止したのち、ユーザーたちからの過激な反動を受け、また戻すよう強制させられたことがありました。ですが政府の寛容さにも限界があるとも書いています。それは政府はゲイの人たちが潜在的に共産党に対して不敬だと見なしていることから、ゲイ解放運動のやり方について疑念を抱いているのが理由なのだとか。

また、アメリカの出会い系アプリ「Grindr」の株式60%を所持する、中国のKunlunという会社があるのですが、彼らはアメリカの規制当局からの圧力で、その株を売ろうかどうか検討しているという話もあります。

Source: TechCrunch(1, 2), REUTERS(1, 2, 3), Twitter, The Atlantic, The New York Times, technode, FOREIGN POLICY, BBC

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