米国スタートアップ企業、自動運転車を遠隔運転するドライバーを募集

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  • author 岡本玄介
米国スタートアップ企業、自動運転車を遠隔運転するドライバーを募集
Image: designated driver via INTERESTING ENGINEERING

採用されれば人々の不安が軽減されることでしょう。

たとえばUber(ウーバー)の自動運転車がテスト走行中に人身事故を起こしたり、Teslaの自動運転に任せて飲酒&居眠り運転をしていた運転手が逮捕されたなど、恐ろしい話題も聞こえてくる自動運転車

現在各自動車メーカーは、自分が運転しなくても、勝手に目的地まで運転してくれるレベル5の自動運転の開発にしのぎを削っています。

とはいえ居眠り運転の例があるように、手放しで完全自動化が出来ているかというと、まだ100%信頼できていないのが実情。現にアメリカ人の71%は自動運転を信用していないという調査結果も出ています。

救世主となるか?

そこでオレゴン州ポートランドのスタートアップ企業、designated driver社が、自律運転車を遠隔運転するドライバーを募集している、とINTERESTING ENGINEERINGが伝えています。これは自動運転中に万が一のことが起こったとき、運転手の代わりに運転してくれるというもの。その状況は主に、予想外の悪天候や、道路工事の現場に直面したときなどが想定されています。

テレオペレーション」と呼ばれるこの遠隔操作を用いた自動運転車の運用手法は、自動運転におけるレベル4(限定条件下でシステムがすべての運転タスクを実施し、システムからの要請等に対する応答が不要)、レベル5(完全自動運転化。システムからの応答が不要で、限定条件なくシステムがすべての運転タスクをこなしてくれる)のときに必要とされるであろうサポートで、逆にこのサポートがあるのなら、レベル4と5が市販車に実装されやすく、そして人々が感じる不安の軽減につながる可能性も出てきます。

ちなみにですが、国土交通省の資料「自動運転を巡る動き」では、米国のレベル分けに準ずる各レベルの概要が掲載されています。

それによるとレベル0が100%人間が運転する自動化なしで、レベル1が前後・左右のいずれかの車両制御にかかわる運転操作の 一部を行なう運転支援、そしてレベル2だとシステムが前後・左右の両方の車両制御にかかわる運転操作の一部を行なう部分運転自動化、システムから応答が必要で、限定条件下においてが全運転タスクを実施してくれる条件付運転自動化レベル3という区分けです。

日本では保険会社が

ちょっと前のこと、日本の保険会社が自動車保険に、自動運転車を監視、及び必要とあらば遠隔操作でサポートするプランを打ち出し、各メディアで紹介されたこともありました。こちらは保険会社という性格上、緊急時の遠隔操作が主のようですが……スタートアップ企業であれば、その縛りを解き放ち、時間や距離に応じて自家用車を運転したり、無人タクシーやバス、それに緊急車両などいろんな用途で利用できたりするのかなぁ?なんて思います。

せっかくの自律運転なのに、結局ヒトが運転する本末転倒感がなきにしも非ずって気もしますが……私たちの自動車社会には、どんな未来が待っているのでしょうか?

Source: designated driver via INTERESTING ENGINEERING
Reference: 国土交通省, 東洋経済ONLINE

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