IKEAから障害者向け家具の新提案! 専用パーツを3Dプリンターで作るんだって

  • author R.Mitsubori
IKEAから障害者向け家具の新提案! 専用パーツを3Dプリンターで作るんだって
Image: IKEA ISRAEL/YouTube

3Dプリンターで、自分好みの家具にカスタマイズできる時代が来る?

SFさながらの発明ながら、イマイチ日常的な使い道がピンと来なかった3Dプリンターに、「本当に役立つ活用法」が見つかりました!

世界的家具メーカーのIKEAがイスラエルの障害者支援団体と共同で、障害者向け家具オプションシリーズ「ThisAbles」を立ち上げました。ThisAblesの商品は障害者の方の「使いやすさ」に着目し、IKEAで購入した家具に後付けするためのアイテム。でもこれ、画期的なのが、すべての商品が3Dプリンター用のデータで提供される点なんです。

ウェブサイトには製品説明の動画がアップされていますが、その1つがソファの脚に取り付けるアジャスター。

Video: IKEA ISRAEL/YouTube

我々は普段、ソファの高さや、座ったときの自分の脚の角度について、それほど意識しませんよね。でも、手や脚に障害がある方にとっては大きな違いがあるんです。低いソファだと膝が曲がりすぎて、立ち上がる時に余分な力が必要になり、手すりにつかまったり、誰かの手を借りたりしなければなりません。

そんなときにThisAblesのアジャスターを椅子の脚に履かせてみると、ソファの脚が長くなって座面が床から離れるので膝が曲がりすぎず、それほど力を入れずに立ち上がれるようになるのです。

他にも、指が動かなくても食器棚の開閉ができる大きな取っ手や、電気のスイッチに取り付けて簡単にオン・オフできるスイッチなど、ThisAblesでは現時点で13点の製品を発表しています。

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Image: ThisAbles

データは公式サイトから無料でダウンロードして、3Dプリンターで好きなアイテムを印刷してIKEAの家具に取り付ければOK。障害者向けの製品って杖とか車いすとか、「これがなくては生活できない」というものばかりで、「これがあるともっと素敵な生活ができる」という商品はあまりなかったような気がします。

企業側の目線で見れば、障害の種類は人それぞれなので、製品を大量生産するわけにもいかなかったはずです。でも3Dプリンターで作る付属品なら、データを提供するだけなのでメーカー側が在庫を抱える心配もなく、「マス向けではないが、確実に需要がある」というニッチ市場にもどんどん商品を出すことができるでしょう。

今後は福祉業界にとどまらず、たとえば基本のテーブルだけ店舗で購入し、飾りの部分は自分でカスタマイズする、なんていうDIY的な使い方もできるかも。近い将来、3Dプリンターが次世代DIY家具の一大ブームを巻き起こすかもしれません。

Source: The Verge

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