「ビッグ・ブラザーが見ているぞ」。FacebookがOculusコントローラーに仕込んだ笑えないジョークがバレる

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  • author Bryan Menegus - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岡本玄介
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「ビッグ・ブラザーが見ているぞ」。FacebookがOculusコントローラーに仕込んだ笑えないジョークがバレる
Image: Justin Sullivan/Getty Images

シャレになってないでしょコレ。

SNSの最大手にして、世界中のユーザーの情報を手にしているFacebook。そんな彼らが、どういうわけか大量のOculus Touch(VRヘッドセット)用コントローラーの中に、とあるメッセージを隠していたことが、偶然見つかりました。

そのひとつは、「Big Brother is Watching(ビッグ・ブラザーが見ているぞ)」というもの。「ビッグ・ブラザー」といえば、ジョージ・オーウェルの小説『1984年』に登場する架空の人物で、常に社会を監視している象徴のような独裁者のこと。

開発者らはジョークとして使ったのでしょうが……何億人もの個人情報を握っているマーク・ザッカーバーグのサイトだけに、まったく笑えませんよね。

隠しメッセージはほかにも

FacebookのVR部門の長、ネイト・ミッチェル氏は、Twitterでこの件について認めています。ですが実は、ほかにも隠しメッセージが仕込まれていることまで明かしたのでした。

残念ながら、内部用に何十、何千個作られたタッチ・コントローラーの試作品に書かれた「イースター・エッグ」のラベルのいくつかが、偶然見つかってしまったようです。

完成品のハードウェアには、「この場所は賃貸用」、「メイソンがここにいるぞ」、「いくつかの開発キットも出荷された」、「ビッグ・ブラザーが見ているぞ」、そして「やぁ! iFixit! うちらも見ているよ! 」というメッセージが書かれています。ですがこれらは限定非売品なのです

メイソンとは、陰謀論者たちに多大な影響を与え続けている友愛的な組織、フリーメイソンで間違いないでしょうね。そしてiFixitは電子機器の修理を行なう企業なので、タッチ・コントローラーが修理に出されたら行き着く先なのでしょう。

しかしFacebookは、ミャンマーで少数民族ロヒンギャの人々に行なわれた大量虐殺のツールとして利用されたことや、彼らが持つアプリWhatsAppが誤報を抑えるべくメッセージ送信に制限をかけたりという過去もあったりして、監視を仄めかすジョークはかなりアウトな感じがします。


内々で楽しむためのジョークなのはわかりますが、彼らは普段からこういう話をしているんじゃないか? っていう印象を受けますよね。微笑ましいジョークだったら良かったのに、イタいですなぁ。

Source: Twitter via Business Insider
Reference: Wikipedia