iPad mini(2019)レビュー:現状維持なプロダクトなのが惜しい

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iPad mini(2019)レビュー:現状維持なプロダクトなのが惜しい
Image: Gizmodo US

オールドスクールなヤツ。

翻訳する前に、原文の記事タイトル(Why Would Anyone Buy an iPad mini in 2019?──直訳するなら「誰が2019年にiPad miniを買うのだろう?」)をみてこう思いました。最近はスマホもサイズアップしてきているし、最新のiPad miniの価値はどこにあるのかしら...と。でも、批判的な原文を読んで私は思いました。サイズ感こそが新しいiPad miniのアドバンテージだったのだ、と。

米GizmodoのAlex Cranz記者いわく、2019年のiPad miniは外観面でもテクノロジー面でも最先端ではなく、現在Apple(アップル)が抱える問題を映し出しているかのよう。そんな批判に富んだiPad miniのレビューをどうぞ。


コンテンツ閲覧デバイスとして優秀

Appleのタブレットで一番は、iPad Proの11インチモデル。その次は、iPad Air。iPad miniは小さすぎであるとともに少し大きすぎでもあります。でも最新のiPad miniを1週間使ってみると、動画や電子書籍などのコンテンツを消費するのにはピッタリだと思いました。

Apple iPad mini (2019)

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Image: Gizmodo US

これは何? :アップル最新の一番小さなタブレット

値段:400ドル〜(日本国内価格:4万5800円〜)

好きなところ:読書、映画鑑賞に最適

好きじゃないところ:Apple Pencilを使うと狭苦しい

もし動画を観るのであれば、最新のminiでなくても...という印象がありますよね。iPhone XS Plusは6.5インチのOLEDディスプレイ搭載で、iPad Proの画面だってより大きく美しいです。

もっというと、多くの端末でベゼルがどんどん小さくなっているのに対して、miniのベゼルはしっかり存在感があってオールドスクール(古風)な印象を残しています。

でも、iPhoneや普通のiPadで読書をしようとして、小さすぎたり大きすぎたり感じたことはありませんか? 7.9インチのminiは、ディスプレイ解像度2,048 x 1,536、ちょうど良いです。ベゼルが大きく、片手で持っても間違えて次のページにめくることがありません(私は大きめのiPadを使っているときによくやっていました)。

気がついたら1週間ずっと使っていました。本を読み続けられるのは12時間未満だったのにです(Kindle Oasisは数日持つんですけどね)。たくさんのキャラクターが登場する『ゲーム・オブ・スローンズ』の原作小説を読んでいるとき、Wikiで確認をするなんてこともできるからですね。Oasisで読書をしているときは途中でスマホを取り出さなきゃいません。

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Image: Gizmodo US

動画を観るのにも最適です。大きなiPadのように、たとえば飛行機の前の座席に座っている人が背もたれを動かしてもパタンと倒れることはありません。私はこれで映画『アントマン&ワスプ』を観たのですが、映像には濁りもなく、画面も明るく鮮明でした。広色域ディスプレイ(P3)に関しては、なければ困るというほどでもありませんが、インスタグラムで画像を編集するときなんかには便利です。

ちなみにその作業も、Apple Pencil対応 なのでなおさらやりやすいと思いました。(ただ、Apple Pencilに対応するまでかなり時間がかかったように思います。そんなに複雑な技術ではないはずなのに...!)

Apple Pencilについては、その他の場面では特に必要じゃない感があります。というのも、miniのちいさな画面でApple Pencilを使うと狭苦しく感じるのです。ちいさめのApple Pencilがあればまだマシなのかもしれません。

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Image: Gizmodo US

さらにminiの使い方を模索しようと、A12 CPUを活用してクリエイティブな作業を...と思っても、画面が小さいのであまり作業が捗らないのです。もっと言うと、映画を観たりゲームをしたりするときベゼルの黒い外枠が邪魔に思うこともしばしば。

新味に欠ける…

昨年モデルのシンプルなiPadと比べるならば、miniの値段は400ドル〜と安く、より軽く、高解像度でプロセッサも速いので、私ならiPad miniのほうを選びます。でも率直に言って、400ドル(5万円近く)も払うのに物足りなく感じることがあります。

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Image: Gizmodo US

その理由は、新しさに欠けることにあります。昨年発売されたiPad Proは、ホームボタンをなくしてFace IDが導入されました。iPad Proでは、ホーム画面に戻りたいときスワイプアップをして、パスワードの自動入力にはカメラを見つめるだけですが、miniではホームボタンを押してホーム画面に戻り、パスワード入力ではTouch IDの認証を待つ...という旧式の作業が残っています。

これだと、せっかく最新のタブレットを手にしても最先端の技術は手に入らないという儚さを感じてしまうのです。

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旧式モデルのminiよりもこんなに薄くなりました
Image: Alex Cranz/Gizmodo US

上記の点は、Appleのハードウェア製品が昨今抱える問題でもあります。このminiだって、もちろん使ってるうちはすばらしいんですけど、新しいテクノロジーを使うワクワク感が以前と比べて薄れてきている気がします。最新モデルが「最新」に感じられないのは、やっぱり惜しいと思うのです。

SamsungやHuaweiが折りたたみスマホのような大胆なものを作っているなかで、Appleは今回、現状維持という道を選んだようです。そういう意味でiPad miniは、8インチ以下のサイズ感のタブレットを探している人にとってはベストバイなアイテムだと思います。でもあと1〜2年もしないうちに、時代遅れな雰囲気が出てくるデバイスである気もしています。

メモ

・旧モデルのiPad miniでは物足りなくなるくらい、画面が美しい

・Touch IDじゃなくてFace IDが良かった

・ホームボタンあり、ジェスチャ機能サポートなし

・このサイズのタブレットとしてはおすすめできる。電子書籍リーダーの買い替え時に検討するのもあり

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