3秒だけの爆炎噴射でした。
テキサス州ボカ・チカの発射試験場にある、SpaceXの「Starhopper」に搭載されたラプター・エンジンが、地面に繋がれながら爆炎を吹くホップ試験に成功しました。
まずはその様子をご覧ください。
スーパーCEOのイーロン・マスクも、「スターホッパーのテザード・ホップが完了した。すべては青信号だ」とツイートしています。
Starhopper completed tethered hop. All systems green. https://t.co/0m5Bm5slD2
— Elon Musk (@elonmusk) 2019年4月4日
「Starhopper」とは
始め「Starship」と呼ばれていたロケットで、ギンギラギンだけど夏休みの工作っぽい出来栄えでテスト機が一度完成したものの、1月の終わり頃に風速80km/hの大嵐に煽られ、横倒しになり修理されていました。
しかしこの映像では、エンジンより上はないので、もしかしてまだ修理中なのか? はたまた失敗したときに爆発離散しないよう敢えて乗せていなかったのか? 推して知るべしです。
ラプター・エンジン
ここで火を吹いている最新型ラプター・エンジンは、SpaceXの超合金鋳造工場の材料で根本的に再設計されたもので、今後7個が完成したロケットに積まれ、31個が「スーパー・ヘヴィー」のブースターとして搭載されます。
これは地球外でも確保しやすいメタンを燃料にしており、燃焼チャンバー内の圧力が歴史的に非常に高かったりと、SpaceXおよび宇宙開発全般においてとても大きなマイルストーンとなる、画期的な次世代型エンジンなのです。
それくらいスゴいものなのに、バフンと燃えるオナラを吹き出した程度のテストになったのでした。
次の段階
TESLARATIいわく、これと同様のテストは今後数日間に渡って続けられるそうです。このまま順調に行けば、過去のGrasshopperのように上空250mほど上昇して、また着陸するようなテストに移行するのかなと思います。