Apple、Swatchとの広告スローガン対決に敗れる

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  • author Andrew Liszewski - Gizmodo US
  • [原文]
  • Rina Fukazu
Apple、Swatchとの広告スローガン対決に敗れる
Image: The Swatch Group Ltd.

「パクらないで!」「パクってないし、権利だってこっちにあるよ!」

Swatch(スウォッチ)といえば、ポップなデザインが特徴的なスイスの時計メーカーですが、じつはTissot(ティソ)やOmega(オメガ)などのラグジュアリーブランドも抱える企業。そんな彼らのマーケットシェアに対して、Apple Watchが迫るチャンスがあると思ったかどうかは分かりませんが、いずれにせよ今回はApple社の思惑通りにいかなかったようです。

“Think different” 対 “Tick different”

スイスの裁判所は、Swatchグループが「Tick different」というスローガンを使用することを許可しました。そもそも一体、両社のあいだに何があったのでしょう?

きっかけとなったのは、NFC搭載で決済機能がついたSwatch BELLAMY(スウォッチ ベラミー)の広告キャンペーンにおいて「Tick different」という表現が使用されたこと。2017年4月Apple社は、この表現が1997年〜2002年に用いていたスローガン「Think different」にきわめて似ていたことから侵害を申し立てたのでした。

ところがSwatchグループのCEOであるNick Hayek氏が主張するところによると、アイデアのもとになったのは、1980年代の時計メーカーで用いられていた「Always different, always new.」というキャッチフレーズであるとのこと。実際にSwatchは、ベラミーをリリースする前年の段階で「Tick different」の米国商標を獲得しています。

Video: kreftovich1/YouTube

Appleも他社の広告から着想を得ていた

アメリカでは立て看板やバス停などでAppleの広告を打ち出していたApple社ですが、どうやら90年代後半のヨーロッパでは巨大な広告キャンペーンをやっていなかったようです。

ロイターによると、Appleの「Think Different」キャンペーンがスイスで広く知られていなかったことを指摘し、Appleの主張を裏付ける証拠が十分でなかったことから、スイス連邦裁判所はSwatchに勝訴の判決を下しました。

「Think Different」の広告スローガンは、北アメリカを中心に過去数十年の間でも強く記憶に残っていると振り返る人も多くいるのだそう。ところが、じつはAppleが完全にオリジナルで生み出したというわけではなく、当時PCメーカーとしてAppleにとって最大の競合と考えられていたIBMが1935年にキャッチコピーとして使用した“Think”から来ているのだといいます。

こうなるともう、Apple社にとって今回の裁判をやる意味がどれほどあったのか気になります...。

Source: Reuters via 9to5Mac

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