アマチュア天文学者による世界最長の露光時間では?
フランスにいる5人のアマチュア天文学者たちが力を合わせ、16分割した大マゼラン雲の写真を撮影し、ひとつに合体させました。その結果はご覧の通り。宝石箱のような輝きです。
bOinGbOinGいわく、その画素数は204メガピクセルあるとのこと。そして長時間露光に費やした時間は、合計で1060時間にもなるのだそうです。AstroSpaceは、この時間はアマチュアの天文学者たちの中で最長記録ではないか?と書いています。
自前の機材で撮影したアマチュア天文学者たち
撮影したアマチュア天文学者たちは、Jean Claude CANONNEさん、Philippe BERNHARDさん、Didier CHAPLAINさん、Nicolas OUTTERSさん、Laurent BOURGONさんの5人で、「シエル・オーストラル」というチーム名で活動しています。彼らはチリのEl Sauce観測所にて、リモコン操作できる160mmのアポクロマート屈折望遠鏡とMoravianのCCDカメラを所持しているとのこと。
それらを駆使して2018年から2019年まで、数カ月を費やして620GBものデータを撮影してきました。さらに画像処理に数百時間を費やして、やっと奇跡の1枚が完成したのでした。
大マゼラン雲ってなに?
天の川のご近所さんという大マゼラン雲は、かじき座からテーブルさん座にかけて位置しており、太陽系からおよそ16万光年離れたところにある銀河です。
南半球からしか見られないのですが、Wikipediaいわく、この銀河は有史以前から見られてきたのだとか。古代人もこの美しい空を見上げていたのかと思うと、悠久の歴史とロマンを感じますね。
Source: AstroSpace via bOinGbOinG
Reference: Wikipedia