Amazon Go、無人キャッシュレス決済のはずが現金OKにして有人対応

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  • author Bryan Menegus - Gizmodo US
  • [原文]
  • 福田ミホ
Amazon Go、無人キャッシュレス決済のはずが現金OKにして有人対応
Image: Stephen Brashear / Getty Images News / ゲッティイメージズ

もはや普通のコンビニ…?と言われても。

Amazonの無人コンビニ・Amazon Goは、レジで支払いをする必要がなくて画期的とされる一方、クレジットカードや銀行口座を持たない人には使えないってことで批判もされてきました。米国では約6.5%の世帯が銀行口座を持っていないとされていて、その多くは低所得者層の人たちです。その批判に対しAmazonが出した答えは、少なくとも当面は、「無人」とか「キャッシュレス」っていうAmazon Goのコンセプトをあきらめるということのようです。

レジ打ちは不要のはずだった

一応Amazon Goについておさらいしますね。Amazon Goにはレジがなく、代わりにお客さんは入店時にスマホアプリをスキャンします。お客さんが買いたいものを棚から取っていくと、Amazon Goに設置されたカメラやセンサーがその動きをトラッキングしています。

お客さんが退店すると、代金はその人のAmazonアカウントに自動で請求され、通常のAmazonの買い物みたいに決済されるという流れです。誰が何を店から持ち出したかはAmazon側で自動で把握できるので、お客さんはレジに並んで支払いをする必要がないし、レジ打ちの人も必要ない、はずでした。

ただAmazon Goを使うにはAmazonアカウントが必要ということは、クレジットカードなり銀行口座なりが必要なんですが、誰もが銀行口座を持っているわけじゃありません。Amazonは銀行口座を持っていない人用に当座預金口座サービスを検討している(らしい)くらいなんだから、この点もっと考えておくべきだったんじゃないでしょうか。Amazon Goで現金も使えるようにするという話は、少し前から出てはいました。

現金での支払い方法

で、現金を受け入れることになったAmazon Goは、これからスーパーのセルフレジみたいなものになるんでしょうか? または結局レジがあって、そこに人が張り付くことになるんでしょうか? これについて聞かれたAmazonは、こんな風に答えています。「Amazon Goでの現金支払いは、一般に考えられるような流れになるでしょう。つまり、チェックアウトして、現金で支払い、お釣りを受け取るのです。」

でも実際、ニューヨークに新たにオープンしたAmazon Goのお店(最初に現金を取り扱うことになった店舗)では、そんなにすっきりしてません。Amazonの関係者は米Gizmodoに対し以下のように説明しています。

現金で支払いたいお客様はまず入り口にいる店員にその旨を知らせ、店員がスキャンしてお客様に入店いただきます。お客様は店舗内で買い物をし、チェックアウトカートに行って現金で支払い、レシートを受け取って、購入した商品とともに退店します。

結局現金支払いの人は、現金用カウンターみたいなところに行かなきゃいけないみたいで、そういう意味では従来のコンビニと変わらないっていうか、最初にスキャンとかする分面倒かもしれません。そのやり方が現金の扱い方として理想的なのかは疑問ですが、とりあえずの応急措置なんでしょうね。

世界的には現金よりクレジットカードやデビットカードをベースにした決済方法が主流になる一方で、「現金しか使えない人を排除しちゃダメ」という考え方も広がりつつあります。

AmazonがAmazon Goを打ち出したのは多分、ハイテクをアピールするためではなくて、効率を極限まで高めながら小売ビジネスの間口を広げることなので、キャッシュレスは別に目的じゃなくて手段のひとつに過ぎないはずです。だとしたらこれから、ニューヨーク以外の既存のAmazon Goでも現金が使えるようになりつつ、現金派でももっと簡単に支払いができる新たな方法が編み出されるかもしれませんね。

Source: Business InsiderFDICTIME、New York Times(1

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