眩しい画面が苦手な人なら大歓迎の機能です。
世の中には、画面の中で見るものすべてをダークモードにしたい人と、どういうワケか夜でも白くて明るい背景色で光を放つアプリを使っても、ぜんぜん気にならない人との2種類がいるようです。
もうお察しかと思いますが、この元記事を書いた米GizmodoのSam Rutherfordは、前者に属します。なのでGoogle I/O 2019で発表された「Android Q」のダークテーマに興味を持ち、アレコレといじってみました。
切り替えは簡単
ダークテーマに切り替えるのはとても簡単です。画面の上から「クイック設定パネル」を引っ張り出してアイコンをタップすれば、ミニマリストな“黒白クッキー”のようになります。もしくはスマホの設定メニューから、ディスプレイの設定へ飛び、「テーマ」オプションをタップすれば「ライトテーマ」と「ダークテーマ」を選べます。
とはいえ、Android Qの最新ベータ版を搭載したデモ機のうち、実際にクイック設定パネルからアクセスできるアイコンが有効になっていたのは、およそ4分の1でした。もっともAndroid Qは今秋に登場する予定なので、まだ未完成の段階。なのでデモ機に不備や不具合があってもおかしくはありません。
モードではなくテーマ

一度オンにすれば、Androidの新しいダークテーマはただ明るいテーマから暗いものになっただけではないことがわかります。というのも、アプリのドロワーから、通知トレイ、設定メニューまで、OSのシステムレベルでUIが真っ黒になります。だから“ダークモード”ではなく“ダークテーマ”という呼び方なのかも。ダークテーマは、OLEDディスプレイを搭載したスマホにとって省電力になり、好都合です。
気になる点
デモ機では濃い灰色の陰影に切り替わるものもあるのだとか。しかし現在は、背景が濃い灰色より真っ黒にする選択肢がないのだそうです。それをどうするかは、これからAndroid機を作る各メーカーに委ねられるのでしょう。
なので新型「Android Q」ベータ版をサポートする12~13の電話は、黒と灰色を織り交ぜたものが実装されることになるでしょう。将来的にはどちらでも選べると良いのですけどね。
AndroidでダークテーマON→他社製のアプリでもON
ダークテーマの真価は、ダークテーマのオン・オフを見分ける識別子があることです。
どういうことかというと、Google以外のサードパーティのアプリが「今Androidがダークテーマになっているのか」を見分けられるので、サードパーティのアプリもその識別子に合わせて、テーマに自動で切り替えられるというわけ。
つまりAndroid側でダークテーマをオンにしておけば、TwitterやSignal、Slackみたいなアプリで、ユーザー自身がアプリごとにオプションを探さなくても良くなるのです。





目にも電池にも優しい
ある意味、ダークテーマに切り替えたらダークモードのアプリが並んでいるのは、夢が叶うということでしょう。それ以降はもう、超眩しい画面とはオサラバです。ですが多くの人は、その恩恵を理解していないようです。白い画面は白い紙とは違うのです。アプリやスマホ機器を作るメーカーは、それに気付くべきです。ついでに小さい変化かもしれませんが、ダークテーマは電池の寿命を少し長引かせてくれる利点も持ち合わせています。
加えて今Googleは、彼らが所持しているYouTubeや、Google Newsなど彼らが作るアプリすべてにどんどんダークテーマのUIを追加しています。眩しい画面が苦手な人たちには、ありがたい動きですよね。