スマホを急速充電する方法

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スマホを急速充電する方法

充電は速いのが一番。通勤前もアフターも。

トヨタとMIT、スタンフォード大が共同開発したAIは長期のバッテリー寿命をかなり正確に言い当てられるそうですけど、そんなことより今この目の前の充電スピードを上げねば!というときには、ちょっとしたコツでぴょこんと上げることができます。

充電性能の見分け方

本題の前に原理を少々。端末や電池に入ってくる電力量はワット(W)が単位で、次のような式で求めます。

電力(W:ワット)=電圧(V:ボルト)×電流(A:アンペア)

水道管にたとえると、電圧は水を押し出す力、電流は水の流れ(管の太さ)で、電力はその2つをかけた水量です。充電器の性能表示にはこの3つが目安として使われます。

iPhone XSを例にとると、付属の充電器は5Wだけど、18Wまで対応できるので、もっと充電性能の高い(=電圧と電流が大きな)充電器に乗り換えれば、それだけで充電はスピードアップすることに

端末にワットを貯め込むのにかかる時間は、いろんな要因で違ってきます。ここでは端末の種類やバッテリーサイズに関係なく応用が効く基本を見ていきますね。

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規格は違えど、原理は一緒
Sam Rutherford (Gizmodo US)

ワット値を上げると充電スピードは上がる

まず、電子機器には安全に充電できるワット数の最大値ってのがありますので、それに対応する充電器を使えば充電はかなりのスピードアップが期待できます。2017年モデル以降のiPhoneなら同梱の5W充電器ではなく最新iPad Proに同梱の18W充電器を使う、とか(最近のMacRumorsの比較では1時間の充電量に2倍の違いが見られました)。

最新MacBook ProのUSB-Cポートにつなぐと10Wで充電できるので、これも付属の充電器よりは速いです。旧式ノートPCのUSBポートにつないでも10W出力は望めませんが。

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新しいUSBは10W出力。iPhone付属の5Wアダプタで充電するより高速充電できる
Alex Cranz (Gizmodo US)

Pixel 3とPixel 3 XLは18Wの高速充電器がセットになっているので、すでに対応Wの最大値です。これを超える充電器を買っても時短にはなりません。別途購入する必要なし、と判断できます。

…とまあ、こんな風にして値を見ていくわけですね。大雑把な言い方ですが、スマホもタブレットもノートも、差込口(壁のコンセントなど)のボルト数、充電器のワット数が高いほど、充電は速いと言えます。

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充電は純正アダプタか信頼性の高いブランドのものに
Sam Rutherford (Gizmodo US)

デカい機器の充電器につなげば速く充電できる、というものでもない

もちろん端末側の許容量もありますので、ノートのACアダプタのほうがデカいし充電速そうだな、と思ってもスマホにつないじゃ絶対ダメです。出力ボルト数が高すぎるので。ノートPCを通せば出力5Vに調整されるので壊れるということはないし、意外と速く充電できちゃったりしますけどね。iPadやMacBookの電源アダプタでiPhone充電できるのは、例外と言えます。

最近、やっとノートもタブレットもスマホもオールインワンで急速充電できるUSB Type-CのAC充電器が出回ってきましたけど、普及はまだこれからだし、それだけ買ってもスマホやバッテリー側で自動制御がかかっちゃって急速充電されなかったり、ケーブルがしょぼいと高出力アダプタ使う意味なかったりします。気をつけましょう。

急ぐときはワイヤレス充電よりケーブル充電のほうが速い

ボロッボロの充電ケーブルと超高速充電のワイヤレスパッドを比べでもしない限り、 ケーブルつないで充電するほうがワイヤレスより充電は速いです。まあ、GoogleがPixel 3用に開発した10Wの急速充電スタンドは例外中の例外ですねーはいー。

あと、車のUSBポートも充電は遅いですよね。あれはアンペアが少ないせい。

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ワイヤレス充電はケーブル充電より遅い
Sam Rutherford (Gizmodo US)

急ぐときにはVとAとWが大きい組み合わせでケーブルをブスッ、ということで。

充電器は混ぜて使わない

充電器はメーカーや機器ごとに規格が微妙に違うので混ぜて使うのは×で、特に古い機種は故障、加熱、発火の原因になります。まあ、最近のUSB Type-CとUSB 3以降のものは混ぜて使っても、だいぶ大丈夫な感じになってはいます。自動制御が働くし。

大手ブランドのケーブルとアダプタなら何の問題もなく使えるとは思いますけどね。

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AppleはiPhoneの急速充電を別売りしている。これは18WのUSB-C電源アダプタ(2800円)、30Wのアダプタは4800円

PDもQCもOnePlusも規格はワンセットで

いくら端末が急速充電対応でも、充電器と規格が違うとアウトで、たちまち鈍足になります。OnePlusは急速充電がウリですが、その真価を発揮できるのはOnePlus専用の急速充電器だけ。ほかの充電器をつないでも、火を噴くことはないにしても、急速充電にはなりません。

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OnePlusは独自の急速充電規格を装備している
Sam Rutherford (Gizmodo US)

最近のiPhoneとPixelもUSB PD(Power Delivery)の急速充電対応ですが、PD準拠の充電器につながないと最速の充電スピードは得られません。Androidで爆速展開中のQualcommの充電規格QC(QuickCharge)も一緒で、スマホと充電器の両方ワンセットで初めて急速充電。だからまず面倒でも、スマホがPDやQuickChargeに対応していることを確かめて、対応するACアダプタとケーブルを買うという3点確認が必要です。

仕様や規格は種類がゴチャゴチャいっぱいあって目が回りますけど、全部覚える必要はなくて、自分の端末の対応だけ確かめれば大丈夫です。充電できる電力の最大値、急速充電規格。検索すれば数分で終わるし、急速充電器にアップグレードすれば確実に充電スピードは上がります。

充電中は電源OFFに

楽曲や映画を楽しみながらの、ながら充電。これも充電が遅い原因になります。どうしても必要なときもあるけど、充電中ほんの数分OFFにするだけで、目盛りは数%伸び、その数%であとで命拾いすることも!

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機内モード。充電にあまり影響はないけど、ある程度は速くなる
Apple

電源を完全に切るのがムリなら、作業量は極力減らす方向で。Wi-FiをOFFにする、BluetoothをOFFにする、音量を下げる、画面を暗くする、負荷のかかるアプリやプログラムは開かない、などなど。

10分で違いは出なくても、電源に差し込む時間が長いほど差は広がって、終わる頃には数%の差になりますよ。

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電源切って充電するだけで数%は確実に伸びる
Screenshot: Gizmodo

またまたそんな…と思われるかもしれませんけど、編集部でNetflix動画のながら充電と電源OFF状態で30分充電して比べてみたら、Pixel 2 では5~6%、iPhone XSでは5%の差(25%と30%)が出ました。

もちろんバッテリー残量、端末が受け付ける電力量、充電スピードの限度も絡んでくるので、この通りの数字にはならないにしても、OFFにするとけっこう短い時間でも違いは出るし、編集部ではみな実感済みです。短期決戦のピンチのときには思い出してやってくださいね。

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