1カ月で49億回も! botのワン切り電話にご用心

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  • author Jennings Brown - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岡本玄介
1カ月で49億回も! botのワン切り電話にご用心
Image: David Ramos/Getty Images Europe

折り返すと多額の請求書が届くように……!!

米Gizmodoのブラウン記者のもとに、一晩で5回も、西アフリカからワン切り電話がかかってきたのだそうです。ですがこれは単なるイタ電ではなく、最近流行りの詐欺なのだとか。

この種の詐欺電話について、連邦通信委員会が注意喚起を発表しました。その内容には、もしも何度か続けてワン切り電話がかかってきた場合は、その背後にいる誰かが掛け直してきた電話番号を知りたがっているかもしれない、とあります。

かけ直すと高額請求の可能性も

もし掛け直してしまうと、実際に誰かが、または録音された音声が、あなたがすぐに切らないよう応答するかもしれません。それは相手の話を聞こうと長く通話すればするほど、通話料が高額になるから。アメリカでの1-900から始まる有料電話サービスに電話しているみたいにです。でも電話料金の請求を見るまで、そんなに高い通話料が発生していただなんて、知る由もないのです。分単位の料金は、契約中の電話会社や住んでいる地域、そしてどれだけ長く通話したかによります。

英語圏では「ワン・リング」と呼ばれていますが、面白いことに日本語の「ワン切り」という言葉も認知度があるようで、国際的に繰り返される収益分配型の詐欺として知られています。

The New York Timesにて、詐欺電話を捜査するNext Caller社のティム・プルガー副社長がこう語っています。

国際収入分配詐欺は、詐欺師たちがプレミアム料金の電話番号でかけてくるもので、彼らはその通話から上前をせしめているのです

1カ月で49億回ものbot電話がかけられている

botによる電話を監視・遮断するサービスを行なっている YouMailは、4月にアメリカでかけられたbot電話の数が49億回もあったと報告しています。

連邦通信委員会が出した最新の報告いわく、最近はアリゾナ州とニューヨークでこうしたワン切りが急増しており、それらの多くは国番号が222なのだそうです。222から始まるのは、アフリカのモーリタニア。ちなみにブラウン記者にかかってきたのは232で、モーリタニアから国を南にふたつ跨いだシエラレオネ共和国だったそうです。

詐欺師たちはソフトウェアを使って電話番号をなりすまし、botを使ってひとつの地域で大量のワン切り電話を安くかけることが出来ます。プルガー氏はまた、The New York Timesに次のような話もしています。

おそらく全ワン切り中、1%ほどの人たちは折り返しているでしょう。ですがもし安価なワン切りを1億件かけたとしたら、折り返しは100万件になります

連邦通信委員会はワン切りがかかってきた人たちに、代理サービスを通じて苦情を申し立てるようお願いしています。日本では近年聞かなくなったワン切りですが、念のため用心しておきましょう。


Source: FCC, welivesecurity, The New York Times, YouMail, Consumer Complaint Center

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