MacBook Proも入るバッグ「VALE SLING」レビュー:休日カメラバッグ難民の突破口かも

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  • author amito
MacBook Proも入るバッグ「VALE SLING」レビュー:休日カメラバッグ難民の突破口かも
Photo: amito

カメラバッグ選びに疲れた方へ。

今回はギズモードでは珍しいバッグのレビューです。こだわりのガジェットを入れて歩くバッグですから、こだわらない理由はないと思いませんか?

今回レビューするのは、休日にカメラやiPadを入れて遊びに行くのに良さそうだなーと狙っていた「VALE SLING(ベールスリング)」というスリングバッグ。CHROME(クローム)というサンフランシスコ発のサイクリングバッグブランドの製品です。

CHROME VALE SLING

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Photo: 山本勇磨

これは何:サンフランシスコのサイクリングバッグブランドCHROMEのスリングバッグ

価格:約1万2960円

好きなところ:見かけによらず大容量。たくさん入れても大きくなりにくい構造。

イマイチなところ:ビルドクオリティが低い。糸がほつれている。

実は個人的に、「休日のお散歩カメラバッグ」という用途で使えそうなものをいろいろ試してきました。まず言いたいのは、カメラを快適に持ち運べるかっこいいバッグを見つけるのはとても難しいということです。字面で見ると、ちょっとAmazonで検索すれば出てきそうなもんですが、そんなに単純なものではありません。自分がバッグに求める条件を掘り下げていくと、理想のバッグって意外とないものです。止水ファスナーじゃないと嫌だとか、パッとカメラを取り出せないと嫌だとか、バッグ自体が重すぎるのは嫌だとか...わがままですかね?

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Image: amito
これまで試したカメラ用バッグたち。Peak DesignのスリングバッグやCHROMEのボディバッグ

これまで試してきたのはカメラ用のバッグとして売られているものです。そこから僕が学んだのは、「カメラバッグ」は、最終的に見た目で挫折して長続きしないということです。

小型のカメラバッグはすぐにカメラを取りだせるつくりのものが多くて、機能的には申し分ないのですが、その代わり無骨すぎるデザインだったり、カメラの保護が優先されていて形の柔軟性がなく、使っていて窮屈に感じることが多かったです。最初は我慢できるのですが、日々電車に乗って使っていくうちに、窓に映るバッグの姿や、人混みで邪魔になるフォルムが忌々しく感じてくるんです。

だから今回はカメラバッグを選ぶことをやめて、普通のバッグにカメラ用のポーチを入れて使うことにしました。休日、カメラを持って遊びに行くときに使うコンパクトなバッグが欲しい、ということでVALE SLINGを選んだのです。

肝心のデザインは気に入りました

「スリングバッグ」というのは肩から斜めにかけて使うバッグのこと。メッセンジャーバッグと似ていますが、より体に密着させて背負える構造になっていることが多いです。くるっと背中から体の前にまわせば、バッグを下ろすことなく荷物が取り出せるのが便利。カメラバッグにこのタイプが多いのはきっと、歩きながらパッと撮影したいという速写ニーズを満たしやすいからだと思います。

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Photo: amito

VALE SLINGはひし形を潰したような、シンメトリックな形なので、背負うとシンプルで都会的な印象です。使われている素材は遠目で見ても凹凸がわかるくらいの荒さで織られたポリエステルで、真っ黒というよりは2種類のくらいグレーが織り合わさっているように見えます。ほどよく固く、使っていても型崩れの心配は感じませんでした。

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Photo: amito

生地は撥水加工がしてあり、ファスナーも水が侵入しにくい止水タイプなので中の荷物を水から守ってくれます。

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Photo: amito

胸元のバックルはMacのスペースグレイのような色。CHROMEといえば光沢のある素材にメタリックなギラギラのバックルのイメージが強いのですが、このシリーズは主張しすぎない黒っぽい感じにまとまっていて、手を出しやすい落ち着いた色合いです。

よく見るとがっかりするところも

このVALE SLINGの価格は約1万2960円。このタイプのバッグとしては安くも高くもないという値段ですが、最初に開封した時は質感が良く、コスパが高いなと感じていました。

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Photo: amito

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Photo: amito


でも数日使ううちに気になることが。ところどころから糸が飛び出しているんです。最初は問題なかったのにな...と思いつつ、よくよく細部をのぞいてみると、けばけば糸がほつれて飛び出している箇所があります。使い始めて1週間後くらいで気がついたのですが、あまり耐久性は高くないのかもしれません。生地がへたったり、型崩れしているわけではないので、定期的に糸を切るなど手入れできる人は問題なさそう。

え、MacBook Proも入るの?

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Photo: 山本勇磨
左: PeakDesignのEveryday Sling 10L、右: CHROME VALE SLING

容量は14Lで、これは見た目の割にはかなり大容量です。たとえばPeakDesignのEveryday Slingという容量10リットルのカメラバッグと並べても、威圧感は同じくらい。でもVALE SLINGのほうが4リットルも多く荷物が入ります。

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Photo: amito

数字だけでなく、実際の収納力もすごいです。まず背中側のスリーブに、なんとMacBook Pro13インチがぴったり入ります。当然iPad Pro 11インチなんかは余裕です。

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Photo: amito

続いて、愛用のカメラ用インナーケースと充電器やケーブルが入ったポーチ、歯ブラシや常備薬が入ったポーチも隙間に詰め込むことができました。

あれ、普段20Lのリュックに入れているものが全部入ってしまった...。残りのスペースは小さめのペットボトルが入るくらいですね。さらに折りたたみ傘...は無理そうです。

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Photo: amito

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Photo: amito

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Photo: amito

メインスペースの内側には簡単なポケットとペンホルダー。上面には パスポートなど薄いものを入れられるポケット、前面には幅の広いポケットがあります。AirPodsはここが定位置になりそう。それぞれのポケットにはあまりたくさんの小物を入れることは難しそうなので、普段からポーチやインナーバッグのようなもので小物を仕分けしている人のほうが使いやすいと思います。

もしかして仕事のバッグとして使える...?

MacBook Proが入ると思わずに選んだバッグだったので、それが入るとわかった瞬間、急に仕事で使うことを意識しはじめました。取材などの業務ではカメラ、Mac、iPadなど重量級ガジェットがフルメンバーで動員されますが、それらがすべてVALE SLINGにおさまるのです。

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Photo: amito
VALE SLINGに入ったもの。これに加えてペットボトルを入れたら限界です。

でも、実用的ではありませんでした。VALE SLINGは左肩にかけるように作られていますが、MacBook ProとiPad Pro、カメラ、ペットボトル...といつもの荷物を左肩だけに預けるのはさすがにしんどいです。左肩が、感覚がなくなりそうなくらいパンパンに張ってしまいます

でも、もともと予定していた使い方である「iPadも入るお散歩カメラバッグ」という意味では十分パフォーマンスを発揮してくれます。ミラーレスカメラとiPad Pro、周辺機器くらいが片方の肩で持ち運べる限界ですね。

体に密着するヒミツ

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Photo: 山本勇磨
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GIF: amito

背負った時の密着感がとても快適です。体に合わないバッグを使ったときのなんとも言えない居心地の悪さ、ありません。よく見ると両サイドのベルトを支える部分が可動式になっていて、体に沿って生地が密着してくれます。うまくできています。

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Photo: 山本勇磨

胸元の長さ調整ができるベルトも気が利いています。余ったベルトがだらっと垂れないように、先端があらかじめ環になっているんです。

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Photo: 山本勇磨

左の脇の下を通してショルダーストラップに接続するサポートストラップも付属。これを装着すると、バッグが体にさらに密着し、左肩の負荷が胸元まで分散されて楽になります。

ただ、依然として体の左半分に負荷が偏った状態ですし、サポートストラップを毎回付け外しする手間を考えると、割に合いません。サポートストラップは結局すぐ使わなくなってしまいました(不要な場合はバッグ本体から取り外せます)。

速写、できます。

Video: ギズモード・ジャパン/YouTube
この時はまだ、MacBook Proが入るくらい大容量だってことに気づいていません

肝心のお散歩カメラバッグ的な性能ですが、これは僕にとって最高の使い心地でした。バッグを前に回してファスナーを開け、カメラを取り出しパシャリ。これがスムーズにできるバッグって意外とないんですよね...。

使い勝手でバックパックと違う点は、深さです。スリングバッグの方が浅いので、ちょうどカメラを入れているポーチと同じくらいの高さになり、バックパックのように手でカメラを掘り出さなくてもいいのが非常に便利です。

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Photo: amito
バッグを前に回したときにバッグを覗き込んだようす

メイン収納の口がシンプルにファスナーなのも使いやすいです。メッセンジャーバッグやカメラスリングには、フラップ式のフタがついているものが多いのですが、それだとフラップが邪魔でレンズ交換しにくかったり、バッグの中が見えないんですよね。

「カメラバッグじゃなくてもいい」と確信できるバッグ

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Photo: 山本勇磨

バッグは人それぞれ好みがあると思いますが、カメラ・ガジェット好き一般男性という人種からすると、カメラバッグとして使っていてもほとんどストレスを感じないのが驚きでした。

取り回しや装着感、どれをとってもカメラバッグ以上にカメラ向きです。カメラポーチさえ使っていれば、ですが。ファスナーを開ければそこにカメラがあって、いつも持っている周辺機器にもすぐにアクセスできる。余ったストラップもプラプラしない。水濡れも防げるし、見た目もいい。

USB充電ポートがついているとか、椅子に変形するとか、尖った機能はありませんが、毎日ハードに使うためには不満が1つでも少ないことが、長く付き合っていけるバッグなんだなと再認識しました。

糸がほつれていること以外はほとんど不満がないので、数々のカメラバッグを渡り歩いて、あーでもないこーでもないと悩んでいるカメラ好きな方にはぜひ試着してみてほしい製品でした。

Source: CHROME

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