ファーウェイ P30 Pro レビュー:大絶賛だけど買えない

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ファーウェイ P30 Pro レビュー:大絶賛だけど買えない
Photo: Sam Rutherford(GIZMODO US)

先日トランプ大統領が、ファーウェイ(HUAWEI)の機器を事実上アメリカから排除しちゃったんだけどね…

過去3年間で、HUAWEIはもっともイノベーティブな機能を開発し、市場価値を高めてきたメーカーです。AIトリプルカメラにワイヤレス逆充電、画面内指紋センサーや、専用のニューラルプロセッシングユニットなど、他のメーカーにはない画期的なテクノロジーを端末に搭載し、最大の競合相手あるアップルやサムスンと差別化を図ってきました。

先日はドコモの会場でのハンズオンレビューでP30 Proの凄まじさをご紹介しましたが、米GIZMODOでもP30 Proは大絶賛です。今回はそのレビューをお届けします。

HUAWEI P30 Pro

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Photo: Sam Rutherford(GIZMODO US)

これはなに?:ファーウェイの最新のフラッグシップモデルスマートフォン。

価格:900ドル(ドコモオンラインショップでの価格は89,424円)。

良いところ:光学超ズーム、独自開発の新イメージセンサー、素晴らしいバッテリー寿命、その他機能もりもり。

良くないところ:アメリカで使えない(今のところ日本でも買えない)。他メーカーよりスクリーンの解像度は低い。

暗くてもオートで撮れちゃうつよカメラ

HUAWEI Pシリーズと言えば、革新的で斬新なカメラ性能。

トリプルカメラ搭載&AIによる驚異的な写真の自動調整、これ以上、何をもっとして競合他社と差別化を図る余地があるのかと思っていました。もしかしたらカメラが5つのNokia 9のように、ひたすらカメラを増やす方向性もあったかもしれませんが、そうではなく、より低照度下での撮影性能を上げるために、カメラセンサーそのものの再設計に挑み、さらに前例のない光学5倍ズームレンズを搭載してきました。

最近のほとんどのデジタルカメラには、緑のピクセルを2つ、赤のピクセルを1つ、青のピクセルを1つを並べて、光と色を捉える4ピクセルグリッドを繰り返し配置したイメージセンサーが搭載されています。これは、ほぼすべてのカメラメーカーが採用している基本的なシステムですが、それがパーフェクトというわけではありません。

HUAWEIはP30 Proで、グリッドのグリーンのピクセルをイエローに置き換える方式に変更しました。その背景としてはイエローはグリーンより明るい色であるため、より多くの光がフィルタを通過してセンサーに当たるためです。より多くの光が当たれば当たるほど明るい画像になり、外出時や暗い場所で写真を撮るときに威力を発揮します。

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3台目のカメラは、光の反射を防ぐために窪んでいます。
Photo: Sam Rutherford(GIZMODO US)

たんに入れ替えただけのように聞こえるかもしれませんが、そこには大変な労力が隠されていると思います。 カメラのカラーフィルターの機能を変更したら、イメージプロセッサー(カメラのセンサーが捉えたデータを解釈するもの)が、その画像がディスプレイにどのように表示されるか、カメラのさまざまな写真モードなど、再設計する必要があります。

HUAWEIはそこまでしてチャレンジ価値があったと言えるでしょうか?

答えはイエスと言えるでしょう。新しいセンサーのおかげで、P30 Proのオートモードは、追加調整や特別な設定を行わなくても、Pixelシリーズの夜景モードのような優れた低照度撮影性能とほぼ同様の仕上がりになりました。他のカメラの低照度モードのような、撮影時に4-5秒カメラを安定させて撮影させる必要がなくなり、より簡単に手間なく撮影できるように。

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Photo: Sam Rutherford (Gizmodo US)


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Photo: Sam Rutherford (Gizmodo US)


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Photo: Sam Rutherford (Gizmodo US)


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Photo: Sam Rutherford (Gizmodo US)


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Photo: Sam Rutherford (Gizmodo US)


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Photo: Sam Rutherford (Gizmodo US)


P30 Proの写真をGalaxy S10やPixel 3などと比較すると、その違いは明白です。夜の公園での撮影では、Galaxy S10 +で撮影した写真は一見問題ないように見えますが、S10では、シャッター速度を1/9秒に設定する必要があり、写真は若干ぶれてしまいます。

一方、P30のProのオートと、Pixel 3の夜景モードをあえてオンにしない写真で比較すると、HUAWEIの新しいセンサーが実際にどれだけ優れているかがわかります。

もちろん、HUAWEIにも専用のナイトモードもありますが、P30 Proのオートモードは使い勝手がよく、基本的に低照度下で夜景モードの使用を必要とするPixel 3と比較して、私はモードを切り替える必要性をほとんど感じませんでした。

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P30 Proの新しいセンサーは低照度に強いですが、逆に日中は写真が露出オーバーになり、色の濃さが足りなくなることがあります。
Photo: Sam Rutherford (Gizmodo US)

とはいえ、HUAWEIの新しいセンサーは完璧ではありません。P30 Proでは低照度環境での撮影性能を劇的に改善しましたが、明るい場所での撮影には若干マイナスの影響を与えたようです。 Galaxy S10とPixel 3の両方と比較すると、P30 Proで撮影した昼間の花の写真では、周囲の緑のハイライトが吹き飛んでしまい、彩度も足りない印象です。

いずれ改善してくると思いつつ、新しいセンサーに対応するためにカメラを再設計していくべき状況の現在、トレードオフがあると言えますね。メインカメラだけが独自のRYYBセンサーを使用しています(20メガピクセルの超広角カメラや、8メガピクセルの望遠カメラには使われていない)。特に動画を撮影している場合は、レンズを切り替えるときに少し不快に感じることがあります。

今までのスマホとは別次元のズーム性能

P30 Proの望遠カメラには、5倍光学ズームを搭載した新しいシステムが追加されたため、ハイブリッドズームで10倍、そしてデジタル50倍ズームも対応しています。

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Photo: Sam Rutherford (Gizmodo US)


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Photo: Sam Rutherford (Gizmodo US)


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Photo: Sam Rutherford (Gizmodo US)


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Photo: Sam Rutherford (Gizmodo US)


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Photo: Sam Rutherford (Gizmodo US)


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Photo: Sam Rutherford (Gizmodo US)


このレベルのズーム機能は、2~3倍ズームでよしとされていたライバルたちを凌駕します。スマートフォンの問題は、普通のカメラのレンズとは異なり、長いズームを実現するためのガラスや光学部品を収める余地がほとんどないということです。HUAWEIはこの問題を、プリズムで光路を折り曲げるペリスコープ(潜望鏡)構造で解決しました。反射鏡を利用して光軸の向きを変える光学装置です。

過去にASUSなども似た構造を採用したことがありますが、こういった発想はすごく良いですよね。今までカメラズームの性能をあげるには、普通のカメラでしかできないと思われていましたが、P30 Proの5倍/10倍ズームでは、被写体にズームで近づくための柔軟性が極端に上がりました。ズーム機能のテストのために、P30 Proと他の競合機種を持って、マディソンスクエアパークに行き、そこから10ブロック近くからエンパイアステートビルディングの写真を撮影してみました。

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Photo: Sam Rutherford (Gizmodo US)

P30 Proの5倍および10倍ズームでは、非常に鮮明です。50倍に近づくにつれて、デジタルズーム固有に辛さが見え始めます。しかしGalaxy S10 +の2倍ズームと比較して、P30 Proの5倍を比較するとその違いが明らかですね。

カメラ以外もスキなし

カメラの凄まじさはもう十分ですね。他にP30 のすごいところはなにかって?他にもまだまだありますよ。

P30 Proは、ワイヤレスおよびリバース無線Qi充電、IPX8/IP6Xレベルの耐水性と防塵性、15ワット急速充電(およびリバース有線充電)など、あらゆる種類のハイテクソリューションを搭載しています。さらには、外部のTVチューナー機器や録画機器にリモコン操作の信号を赤外線で送るIRブラスターも搭載。それはほとんどすべてのライバルたちが実現していない機能です。

4,200 mAhの大容量バッテリーもモンスター級。動画の連続再生テストでは、15時間24分バッテリーが持ちました。

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P30 にはヘッドフォンジャックがありません。
Photo: Sam Rutherford (Gizmodo US)

でも、ちょっとあえて文句を言うならば、P30 Proに3.5mmのヘッドフォンジャックが入らなかったことですかね(ミドルクラスモデルのP30の方にはあるのに)。また、プリインストールされてるまったく不要なアプリ以外に、HUAWEIの独自のモバイルオペレーションシステム「EMUI 9.1」のスキンはAndroidに対して害は少ないほうですが、漫画っぽい見た目と過度にシンプルなUIは、個人的に好きではありません。

また、P30 Proの6.5インチOLEDスクリーンは非常に明るくカラフルですが、Galaxy S10よりは、全体的に解像度が低いという欠点があります。

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Photo: Sam Rutherford (Gizmodo US)

最大の欠点は「買えない」こと

P30の根本的な問題は、アメリカでは正式にサポートされていないこと。先日トランプ大統領が事実上HUAWEIをアメリカから排除してしまいました。(日本でP30 Proを扱う唯一のキャリアであるドコモも、P30 Proの予約受付を停止しています

しかし、HUAWEIがP30 Proに搭載してきたカメラ性能は圧倒的です。バーやレストランなど暗い場所で撮影するときにその真価を発揮しますし、5倍光学ズームを実現したペリスコープ構造は、スマートフォンのカメラにおける新基準になるかもしれません。

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Photo: Sam Rutherford (Gizmodo US)

また、P30 Proのズームシステムで使用されている技術の中には、サムソンが最近イスラエルの企業Corephotnicsを約170億円で買収したこもあり、光学ズームは今後もっと多くのスマートフォンに搭載されると思います。

参考情報

  • ・動画の連続再生テストで15時間24分。我々がテストしてきた端末の中でも、P30 Proのバッテリー寿命は第二位です(1位は幻のGalaxy Foldでした)。
  • ・SIMロックフリーバージョンのP30 Proをアメリカの小売業者から購入することはできますが、VerizonやSprintなどのCDMAネットワークはサポートされていません。
  • ・HUAWEIは、光学5倍ズームをスマートフォンに搭載したことで、新しい時代を開拓しました。
  • ・その他競合のハイエンド機種に含まれるような機能はP30 Proにもほとんど備わっています。

こんなの欲しくなっちゃうわ…。とりあえずカメラ試してみたい。

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