おっ、見慣れた顔ですね。
iOSの最新バージョンや今後の新機能が語られる可能性があるApple(アップル)のWWDC 2019に備え、当時のiPhone、iOSの機能を振り返るこのシリーズ。今回は2008年のWWDCでデビューした「iPhone 3G」、「OS X iPhone 2.0」にスポットを当てましょう。
iPhone 3G発売、3G対応で国内でも使えるよ!
iPhoneも2世代目となり、3Gへ対応したiPhone 3Gが発表。国内ではソフトバンクから購入することができました。当時は「とんでもない電話がやってくる、これは使うっきゃ無い!」というGeek野郎どもの歓声と共に、「こんなボタンもない電話では、シェアは奪えないだろう」という一歩引いた意見もかなり多かったような記憶があります。
この両者の意見はiPhone 3GSのあたりまで激化しますが…。まぁ、結果はご存知のとおりです。
なんと、僕らがアプリを追加できるんだって!
iPhoneの歴史の中で。いや、スマートフォンの歴史の中で見ても、これだけ大きな事件はなかったのではないでしょうか。2008年7月に配布、iPhone 3Gに搭載されたOS X iPhone 2.0では「App Store」機能が追加され、アップル純正以外のアプリのダウンロードが可能になりました。
それまでも、機能を追加できるスマートフォンはあったようにも記憶していますが、ムーブメントとして見れば、ここから「スマートフォンの機能をアプリで拡張する」って考え方が生まれたと言えるんじゃないかな。
パスコード入力失敗でデータ抹消機能追加、セキュリティ意識への高まりへ
他にもOS X iPhone 2.0ではバージョン「2.2.1」まで、メールの安定性や、iTunesバックアップの高速化など、ユーザーの利用シーンの最適化を中心にしたさまざまなアップデートが加わります。その中でも、今もある重要な機能として追加されたのが「パスコード入力に10回失敗後のデータ消去オプション」。
話題の端末として、価値が高かったiPhoneは、盗難や紛失するとまず帰ってこない時代でした。大事な個人情報を守るためにも、素性がバレるくらいなら潔く消える。というこの選択ですが、今では遠隔操作で場所を突き止めたり、サウンドやメッセージを表示したり、遠隔でリセットすることもできます。そうしたセキュリティへの技術、アプローチの源流はこの頃に追加されたのです。
ちなみに…ですがこのOS X iPhone 2.0では、iPod touch(OS X iPhone 1.1系)からのアップデートは、1,200円の有償アップデートでした。なぜだ!
今では無償アップデートとなったiOSは、WWDC 2019でも新しい機能が(おそらく)発表されることでしょう。ギズモードでは日本時間の2019年6月4日深夜2時から、おなじみのリアルタイム更新でイベントの様子をお届けするので、ちょっと夜更かししながら一緒に盛り上がりましょう!
Source: Apple