ある意味、日本中が熱狂しました。
iOSの最新バージョンや今後の新機能が語られる可能性があるApple(アップル)のWWDC 2019に備え、当時のiPhone、iOSの機能を振り返るこのシリーズ。今回は2012年のWWDCで発表された「iOS 6」についてお届けします。
いろんな意味で話題になった「Apple純正マップ」
この年は、「iPhone 5」が発売されました。液晶ディスプレイがちょっと縦長になって広くなったことに違和感を感じた人も結構いたことでしょう。僕がそうでしたから。でもすぐ慣れちゃいましたけど。
iOS 6にも200以上の機能が追加されたのですが、そのなかでもいろんな意味で注目されたのが「Apple純正マップ」です。それまでGooleマップがメインマップとして使われていましたが、Appleがどんなマップアプリを出してくるのか、みんな興味津々でした。
そしていざ配信が開始されると、その仕上がりに日本が震え上がりました。邪馬台国が復活していたり、パチンコガンダム駅や餃子の王将駅、バーミヤン駅が爆誕していたり……。
とにかく、なんだかすごいマップになっていました。現在ではそういうことはありませんが、当時はかなり話題になりましたね。
確か、武者さんと一緒に幕張メッセでのイベント取材後、一緒に車で帰るとき、Apple純正マップでナビを使って、日本語ガイドがおもしろくて大笑いしていた記憶があります。漢字に弱いところが、「マップたん、ハァハァ」って感じだったなぁ。
NFCはなかったけれど「Passbook」が登場
この頃、iPhone以外のスマートフォンでホットな話題が「NFC」でした。いわゆる「おサイフケータイ」ですね。iPhone 5でNFCが搭載されるか注目されていましたが、搭載はありませんでした。「iPhoneにしたいけどおサイフケータイ使えないしな」という人も、当時は多くいました。
その代わりというわけではないでしょうけど、「Passbook」という機能が搭載されました。飛行機のチケット、映画館のチケット、各種ポイントカードなどを、iPhoneに入れて持ち運べます。これはこれでおもしろかったですけどね。飛行機の搭乗時間が遅れると、Passbook上でも搭乗時間が変わったり。
なお、現在は電子マネーに対応した「Wallet」に進化しています。毎日お世話になっています。
iPhone初期の目玉アプリ「YouTube」が消えた!
iOSでは、当初からApple謹製の「YouTube」アプリが搭載されていました。しかしiOS 6からはこのApple製YouTubeがなくなりました。契約期間が終了したのがその原因のようです。
まあ、もともとあんまり使い勝手がよくなくて、画質も悪かったので、これはよかったことなのかもしれません。Google製のWebアプリ版のほうがいい出来でしたから。
パノラマ撮影機能や絵文字が大幅追加されたものこのOSから。Apple純正マップのひどさが際立ちましたが、それ以外は結構充実したアップデートだったんじゃないですかね。
今年開催されるWWDCでは、どんな機能が追加されるのかな? ギズモードでは日本時間の2019年6月4日深夜2時から、おなじみのリアルタイム更新でイベントの様子をお届けするので、一緒の楽しみましょうね。