Jabra Elite 85hレビュー:大好きJabra。ノイキャンヘッドホンの動作を変えてくれたね

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  • author Adam Clark Estes - Gizmodo US
  • [原文]
  • Kaori Myatt
Jabra Elite 85hレビュー:大好きJabra。ノイキャンヘッドホンの動作を変えてくれたね
Photo: Adam Clark Estes(Gizmodo US)

絶対に好きになるから。

Jabra(ジャブラ)のよいところって接続がスムーズなところなんですよね。あとユニークなところ。どこがユニークかって、その形状ももちろん、細かい動作にいたるまですべてがユニークなんです。使い勝手が他と違う。他と一線を画したいあなたに、つけてるだけで気になる存在になれるヘッドホンです。

今回は米GizmodoのAdam Clark Estes記者がAI搭載のノイキャンヘッドフォン「Jabra Elite 85h」をレビューしています。Jabra好きさん、増えて欲しいな。


型破りの動作は慣れるのに時間がかかる

今年CESでJabraが新しいBluetoothヘッドホンを発表したときは、胸躍らせたものです。300ドル(3万2800円)のJabra Elite 85hはMove Styleワイヤレスヘッドホンをバージョンアップしただけでなく、驚きのAIノイズキャンセルテクノロジーが詰め込まれていました。これは、ユーザーがよく使う音量調整を学習して、環境に合わせてノイキャンをアジャストしてくれるというものです。そんなギミックっぽい機能、ホントにいいんでしょうかね。でもこの新しいJabraとおよそ1カ月にわたり寝食を共にしてみて、正直「いい」ことは認めざるを得ないという結論に達しました。

でもElite 85hに完全に慣れるまでは2週間ほどかかりました。細かい部分が他のヘッドホンとは異なるために、最初は戸惑いましたが、これも今考えるとJabraが型破りだからかなと思っています。 もっともJabraは他のワイヤレスヘッドホンにつきものだったフラストレーションを取り除いてもいますが。


Jabra Elite 85h

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Photo: Adam Clark Estes(Gizmodo US)

これは何?:さらにスマートになったノイキャンヘッドホン

価格:300ドル(日本では3万7800円 )

好きなところ:美しくて画期的なデザイン

好きじゃないところ:ノイキャン機能はもっと強化されててもいいかも

まずノイキャン機能について。これはJabra Eliteファミリーに加わった最新機能です。Jabraが初めて市場にあのすぐれた完全ワイヤレスのElite 65を投入したときは、消費者を騒がせました。今までポップコーンのように小さな本体にノイズリダクション機能を詰めこんだイヤホンには、飛行機の機内で使うときにエンジン音を遮断するほどのパワーはありませんでした。でもJabraはそれをやってのけたのです。だからオーバーイヤータイプのヘッドホンではこの点がどうなっているのかは、非常に気になった部分でもあります。

SmartSoundモードが周囲を分析

新しいElite 85hは、ノイキャンヘッドフォンの主導権争いの筆頭になることを目的としてデザインされたといってよいでしょう。 ほかにしのぎを削るのはSony(ソニー)とBose(ボーズ)。Jabraの300ドル(3万7800円)という価格は、350ドル(3万8300円)のSony WH-1000XM3よりも、Bose QuietComfort 35 IIよりも安いです。だからElite 85hのノイキャン機能がこれらふたつよりも劣っていたからといって驚くべきことではないのかもしれません。

飛行機の騒音テストでは、Elite 85hは Sonosスピーカーシステムの音量の50%をカットするのみにとどまりました。それに対しBoseは75%もノイズをカットしており、Sonyにいたっては100%を実現しています。Elite 85hは環境気圧の最適化機能に欠けています。 この機能はSonyとBoseのいずれにもついています。だから機内での使い心地にも響くってわけ。

でも、ほとんどの人は飛行機に乗るためだけにノイキャンヘッドホンを買うわけではないですからね。地下鉄に乗るとか、机を寄せるタイプのオープン型オフィスで仕事するときに向いていると思います。ひとつの場所から別の場所へと移る時に、実はAIが真価を発揮してくれるのです。新しくついた「SmartSound」モードをオンにすると、周囲のサウンドを分析し、ノイズキャンセリングを調整してくれます。このモードの設定は3段階。プライベートモード、通勤モード、そして公共の場所など騒がしいところモードの順に切り替わります。

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Photo: Adam Clark Estes(Gizmodo US)

自動で音を調節してくれるから聞きたい音が聞けて安全

SmartSoundは、あまりにも便利でびっくりしたくらいです。特に何も考えなくていい点がいいんですよね。JabraのElite 65tを含むたいていのノイキャンヘッドホンは、ノイキャンの動作を使用中に調整できるようになっています。

都会のシーンでは電車が来る音など、大切な音は聞こえるようになっているんです。でもこの調整については、ついその存在を忘れることもあるでしょう。またボタンを押さないと動作しません。これが、SmartSoundは自動で調節してくれるんです。地下鉄に乗ったときには、ノイキャンが抑えられて電車が来たことがわかるようになりました。これなら安全ですよね。左のイヤーカップについているボタンでも調整ができます。

またElite 85hには電源ボタンがついていません。これも他とは違うJabraだけの特徴で、わたしも気に入ってるんです。どう、ワイルドでしょ。Elite 85hを装着すると近接センサが働き、前回使用した機器と自動で接続します。 音楽を聴いているときにヘッドホンを取り外すと音楽が止まり、ヘッドホンを装着すると音楽は再開。電源をオフにしておきたいなら、イヤーカップのダイヤルをひねるとテーブルに平らに置くことができます。

この近接センサは、AppleのAirPodsに使われているものと似ています。実にシンプル。わたしはAirPodsを結構使ってきましたが、Elite 85hの同じ機能に慣れるまでなんと2週間もかかりました。ヘッドホンを使うたびに電源ボタンを入れる手間が省けて、今では気に入っています。

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Photo: Adam Clark Estes(Gizmodo US)

バグはファームウェアの更新を期待

もちろん、Bluetoothテクノロジーで新しいことを試みると、避けられないのがバグ。Elite 85hにもバグがあることはありますが、わたしは気になりません。スムーズに支えているときはSony WH-1000XM3よりも使いやすいくらいです。Jabraは最大で2台の機器に接続でき、通常はシームレスに切り替えができます(Sonyではこうはうまくいきませんでした) 。

あと、音飛びもありました。原因はちょっとわからなかったのですが、電話とラップトップの両方に接続していたときにこれが発生していたと思います。音飛びの発生は希でしたが、まあどんなヘッドホンでも音飛びは発生するものです。また原因もよくわからないことが多いものです。干渉の問題かもしれません。

機器とのペアリングの方法もちょっと変わっています。Elite 85hのすべての機能を使いこなすには、2回ペアリングをする必要があります。

新しい機器と接続するとき、説明書ではElite 85hをBluetoothメニューから接続するようにとなっていました。でもJabra+アプリでイコライザやSmartSoundを設定するために開くと、アプリはもう一度ヘッドホンをペアリングするよう要求します。それから、Elite 85hは携帯のBluetoothデバイスリストには2つ表示されるのです。 どちらにも接続できます。Jabraに問い合わせたところ、最初の接続は通常の接続で、2回目の接続はBluetooth LE接続用で、スマートノイズキャンセリング機能のためのものらしいです。通常のBluetooth接続を使用してアプリを無視することもできますが、 これだとスマートノイキャン機能は使えません。

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Photo: Adam Clark Estes(Gizmodo US)

こんな細かい部分はいずれ改善されていくのでしょう。Jabraはファームウェアのアップデートを頻繁に更新していますから。また面白いことに、Jabraによれば、Elite 85hでキーワードを発話するだけでボイスアシスタントを起動できるような機能もこれから盛り込んでいく予定とか。これはAppleが第2世代のAirPodsについ最近搭載した機能です。右のイヤーカップにボタンがあり、これを押すことでボイスアシスタントが起動します。個人的に言えば、インターネットに接続するマイク機能の起動にはボタンを押したい感じですけどね。そんな機能にハンズフリーは必要ないので、なくても困りません。

すぐれた基本機能

肝心な基本機能についてを語らずして、ノイキャンヘッドホンは語れないですよね。Elite 85hの新しい機能はこいつがどんなにユニークかを物語っています。ですが従来の機能だけをとりだしてみても、すぐれていますよ。

シンプルなデザインはエレガントで、ヘッドバンドとイヤーカップの部分のファブリックはシャープな雰囲気です。右のイヤーカップの下には、3つのボタンがあります。音量の上下と多機能ボタン。他社製のタッチ感応式のヘッドホンよりもわたしはこっちのほうが好きです。 Jabraの本体は296g。SonyとBoseのノイキャンモデルと比較すると少しだけ重いかな、という感じですが、装着したときのフィット感は重々しくはないです。

そして肝心のオーディオクオリティ。Elite 85hとSony WH-1000Xで同じプレイリストをかけてみました。曲の途中でヘッドホンを入れ替えてテスト。正直、甲乙つけがたかったですね!

Elite 85hはBeirutの『Elephant Gun』のような曲では際立ってよかったです。弦楽器が明るく響きました。ただBad Bunnyの『MIA』では最も低い音を響かせるときにもたつきがありました。全体的には、Jabraの音はすぐれていますが、ものすごくよいとは言えないと思います(もし音質にとことんこだわるならMaster & Dynamic(マスター&ダイナミック)のノイキャンMW65をお試しあれ)。

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Photo: Adam Clark Estes(Gizmodo US)

通話はまるで隣にいるみたいなクオリティ

音質に言及するなら、Elite 85hの通話クオリティにも触れておかねばなりません。Jabraは業務用で使うヘッドホンメーカーとして有名です。業務用ということは通話時の音質が肝心です。それはElite 85hも例外ではありません。

ひとつのヘッドホンに8つのマイクを内蔵、そのうちの6つは自分の声を拾うためのもの。通話や音声アシスタントに話しかけるときの音質です。これを使って通話をしたら、電話の向こうの母は「まるで隣にいるみたい」と言っていました。Sonyで通話したときは、「水の中にいるみたい」と言っていたので違いは明らかですね。

そして忘れてはならないのが、ノイキャンをアクティブにした状態でのElite 85hの連続36時間バッテリー駆動です。36時間使い続けることは残念ながら現実的に無理でしたが、2週間ほど結構使いこんでようやく充電にこぎつけました。これは他の機種と比較しても長いほうだと思います。

Elite 85hのノイキャン、音質、バッテリー駆動時間はいずれも良好。新機能であるAIノイズキャンセリング、そして思い切って取り払ってしまった電源ボタンの斬新さもElite 85hの個性といえましょう。接続で問題があることなど、むしろ気になりません。将来的なアップデートで更新される可能性があるからです。あと、Bluetoothヘッドホンなんてどれも少しは接続にもたついたりするものですし。

で、300ドル(3万7800円)という価格はというと、ライバル社製のものよりも安いですし、SonyかBoseにさらに50ドル払いたいかといったら? うーん、どうかな。飛行機での出張が多いならなおのこと、Elite 85hで毎日のオーディオライフを満喫できるかといったら、わたしはできると断言できます。

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ワイヤレスノイズズキャンセリングヘッドホン | Jabra Elite 85h

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