世界初の5G PC発表。クアルコムとLenovoが提携 #Computex 2019

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  • author Kaori Myatt
世界初の5G PC発表。クアルコムとLenovoが提携 #Computex 2019
Photo: 西谷茂リチャード
台湾COMPUTEXの会場付近に掲示されたQualcommの広告

新しい時代の幕開けか。

ついにきました、5Gコンピューター。SIMカードを差し込んで4Gモバイル通信が行なえるノートPCがありますが、あれの5G版です。

Lenovo(レノボ)は、5月28日から台北で開催のイベントCOMPUTEX TAIPEI 2019に先駆け、5G対応のPCを発表しました。昨年12月に公開されたQualcommのラップトップ向けプロセッサ「Snapdragon 8cx」を搭載します。

「Always On, Always Connected(常時起動、常時接続)」を合言葉に、5Gによる常時接続の実現に誰よりも早く一歩足を踏み出したのはQualcomm(クアルコム)と提携したLenovo(レノボ)でした。

今回のリリースでは詳しいスペックなどは明らかになっておらず、完成品のデザインもこれから。ひとまず5Gコンピュータが誕生目前というわけです。ちなみにコードネームは「Project Limitless」。

バッテリー寿命は数日レベルに

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Photo: 西谷茂リチャード

これが意味することは何か。5G通信は、高速・大容量・低遅延・同時接続など、4Gをすべてにおいて凌駕する次世代通信で、その速さを超えて、世界のモバイル接続のあり方を根本的に変えると言われています。まだまだ今の時点では、その「根本」がどうなるのかピンとこないかもしれませんが、接続方法が4Gとは異なるために、モデムを含めたPCのチップ(SoC)も5G時代に合わせたものに変わる必要があります(常時接続もその一つ)。そこで、Qualcommのチップというわけ。

「Lenovoとの提携により、消費者・企業両方のPC体験を根本から覆す」と QualcommモバイルビジネスユニットのバイスプレジデントのAlex Katouzian。やる気たっぷりです。プレスリリースをざっと見たところ、没入体験の向上やマルチギガバイトレベルの4G接続が可能になるだけでなく、バッテリー寿命が飛躍的に伸び、なんと数日は持つようになるとのこと。これは主に、冒頭で触れたSnapdragon 8cxの恩恵かと思います。すでにあるSnapdragon 855搭載の24時間程度ですから、数日って…。

4G接続でも最速、下り2.5Gbpsの接続速度

5Gが広範囲で実現すれば、今の時代のユーザーや企業が求めるスピード感を満足させることができます。ファイルの転送速度も激的に変わるでしょう。4Kや8K、そしてARやVR(仮想現実に拡張現実)。ビデオチャットのクオリティも上がりますし、モバイルゲームでの画面のリフレッシュレートも今よりももっと速くなります。

Snapdragon 8cx 5GプラットフォームにはSnapdragon X55 5Gモデムが組み込まれる予定で、既存の4G通信にも対応します。LTEカテゴリーは22に当たります。現在明らかにされている数字では、下り(ダウンロード)のピーク速度は最大で驚きの2.5Gbpsになるそうです。これだけでも現在購入できるコンピュータの接続速度としては、4G接続でも最速となるそうで、どんなに速いのか、早く体験してみたいですね。

プレスリリースによれば、2020年初頭にはもっと製品が投入されるから、楽しみにねという記述もあります。まさに5Gの幕開けですね。

2019年5月28日 20:00訂正:初出時、誤って「中国・台北」としておりました。お詫びして訂正いたします。

Source: Qualcomm

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