渋滞の原因はUberやLyftにあり? 「配車サービス」と「渋滞」の新たな研究結果

渋滞の原因はUberやLyftにあり? 「配車サービス」と「渋滞」の新たな研究結果
Image: Felix Mizioznikov/Shutterstock.com

アメリカでは日常の足になっているUberやLyft。

アメリカの大都市についてまわる問題、それは渋滞。この一因としてしばしば挙げられるのが、UberやLyftなどの配車サービス。ユーザー待ちの車が街に溢れることで、渋滞を引き起こしているというのです。ただ、一部の都市(ニューヨークボストンシカゴ)では渋滞を引き起こしているものの、他では緩和につながっているという研究もあります。そんな中、先日Science Advancesにて発表されたのは、Transportation Network Companies(TNCs)が出した配車サービスと渋滞に関する新たな研究結果。本当のところはどうなの?

配車サービス以前・以後で比較

TNCsのチームがまず目をつけたのは、Uberがサンフランシスコでベータテストを行なっていた2010年のデー。サンフランシスコでUberが正式にスタートしたのは2011年のこと。Uber最大のライバルLyftの前身となるZimrideがでてくるのは約2年後。ニューヨークではまだまだタクシーが幅を利かせていた時代です。2010年のデータと比較したのは、配車サービスが飽和状態になったとされる2016年。もちろん、都市の人口増加、雇用増加、道路・交通の改善などをふまえて比較しました。結果、配車サービスには不利な数字が…。最も顕著だったのはラッシュアワー。2010年と2016年で、交通量による遅れが18~23%にアップという以前からあったデータを大きく上回り、TNCsの試算では48~52%もアップしているという結果になったのです。

「相乗り」を選んでも一人のときが多い

ほかのユーザーと相乗りすることで賃金が安くなるUber Poolのようなシステムは、確かに渋滞緩和に一役買うでしょう。ただし、それは実際に相乗りが成立すればの話。実のところは、相乗りオプションを利用しているにも関わらず、5人に1人は乗り合い客がいない状態というデータもあります。

アメリカでも渋滞税を導入

つまり、自動配車サービスが当たり前となってしまった今のアメリカ社会では、渋滞を解消するのは難しくなってくばかり。渋滞対応策として、ニューヨークでは「渋滞税」を2021年に導入予定。ロンドン、ストックホルム、ミラノでは過去にテスト導入例があるものの、アメリカでは初めて。また、首都であるワシントンD.C.でも、同種の対策を検討しているといいます。もちろん、渋滞税を導入するほどですから、ニューヨークは配車サービスの制限が最も厳しい街でもあります。

社会の変化とともに深刻になる渋滞問題。そりゃ、地下にトンネル掘ろう!って言い出す人がでてくるにも納得です。

Source: TRB Annual Meeting Online

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