ノルウェーの漁師がロシアのスパイイルカ発見? めちゃ人懐っこい

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ノルウェーの漁師がロシアのスパイイルカ発見? めちゃ人懐っこい

ノルウェーの漁師さんが4月末、おかしなハーネスを身に付けたシロイルカを発見しました。

とても人懐っこくて漁師さんたちは大喜びなのですが、ノルウェー海洋研究所はロシア軍の海獣養成オペレーションから逃げてきたスパイイルカなのではあるまいか、との見方を強めています。

シロイルカ発見現場は極北付近のIngoy村の沖合です。ノルウェー国営放送NRKによると、ハーネスがキツキツで、かわいそうだと思った漁師さんが通報し、ハーネスを取り外す作業のため同研究所研究員たちが応援に駆け付けたのだといいます。

ご覧のようにシロイルカは餌の魚をやるとニコニコして寄ってくるのですが、ハーネスに手を伸ばすとスルッと逃げてしまいます。しょうがないので最後は研究員が海に潜って取り外し作業を行ったのですが、取り外したハーネスの内側を見たら、なんとそこには「 Equipment of St. Petersburg(サンクトペテルブルクの機器)」という文字が書かれていたんですね、はい。

世界最北端トロムソ大学(ノルウェー北極大学)のAudun Rikardsen教授はノルウェーのニュースサイトVGにこう語っていますよ。

「さっそくロシアの研究員に問い合わせてみたんだが、そんな調査にはまったく心当たりはないし、一番考えられるのはムルマンスク海軍基地と言われた」

VGによると、ハーネスにはGoProカメラのようなものを装着できる部位もあるんだけど、カメラは見つかっていないそうです。

動物の軍事利用は米ロ両国とも長い歴史があり、2017年にもロシア国防省直轄TV局Zvezdaがイルカ、アシカ、シロクジラの軍事訓練の話を報じたばかり。Guardianも報じているように海の生き物はダイバーへの機器運搬から軍事基地警備まで、幅広い任務遂行能力を身に付ける訓練を受けているとのこと。米海軍海洋哺乳類プログラムではイルカやアザラシを魚雷探査で活用しているほか、遭難者捜索活動でも使われています。必要な場合は見知らぬ人を殺すこともできるというセンセーショナルな調査報告もありましたよ……。

ただ実際問題、殺戮兵器にするのはまだSFワールドの話かなあ、と。1973年映画『イルカの日(Day of the Dolphin)』は賢いイルカが組織の悪だくみの大統領暗殺に利用される設定でしたけど、今思うとかなり無理のある設定ですよね。

気になるのはハーネスの表示が英語だったことで、人口100人未満のIngoy村の人たちもこれはおかしいと感じたんでしょう。米Navy Timesによれば「もしかしたらロシアのムルマンスク基地というのは思い違いで、米フロリダのセントピーターズバーグから逃げてきたのかもしれない」という話題でもちきりとのことです。

Source: VG, Navy Times, Guardian

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