まんなかに戻った。
あの右側にあったタッチパッドが中央に。やはりあの位置に置いたのは冒険でしかなかったのでしょうか...。やっぱタッチパッドは真ん中が王道ですよね。それ以外にもさまざまな点で改良がほどこされているようです。
米ギズモードのSam Rutherfordによる、新しくなった17インチのRazer BladeとBlade Proハンズオンでじっくりとご覧ください。
数ヶ月前、Razerはちっちゃい13インチのBlade Stealthのデザインをリニューアル。仕様も改善して、ラブリーなピンクを加えてきましたよね。で、今回はおっきめなほう、15、17インチフラグシップ機のアップデートの番です。中身も一新、BladeとBlade Proの両方がアップデートされています。
Razer Blade 15 Base Model/Advanced Model
では、15インチのBladeからいってみましょう。スリムでコンパクトなシャーシはそのままに、パフォーマンスが大幅アップグレード。6コアで最大ターボクロックスピード4.5GHzの第9世代Intel Core-i7 9750HのCPUに新しくIntel Wi-Fi 6 AX200ワイヤレスカードを搭載。
15インチのBladeのデザインは昨年アップグレードされましたが、中身はそっくりそのままでした。今回Razerは新しくパワフルなコンポーネントに組み替えられ、ディスプレイオプションも加わっています。




選べるディスプレイオプション
その上、Razerは2,000ドル(21万9000円)のRazer Bladeのベースモデルも刷新。リフレッシュレート144HzのフルHDディスプレイを載せ、プレミアムゲーミングラップトップの標準となりつつある仕様を網羅しています。
Razer Blade Advancedも仕様がブーストされて、2,400ドル(26万3000円)の15インチフルHD 240Hz ディスプレイのモデルと、4K のOLED(有機EL)ディスプレイを載せたさらに高額なモデルの、ふたつのモデルに分かれました。
Razerの新しいディスプレイオプションは、今Asusが新しいROGラインナップでやっているのに似ています(これも最近発表されたばかり)。これらから読みとれることは、ゲーム業界ではディスプレイのリフレッシュレートがどんどん高くなる、いわばリフレッシュレート祭りが花盛りということ。また、実際試してみて、ボクはOLEDのモデルに惹かれました。

そうなんですよね、OLEDだから値段は高いんです。液晶モデルのBlade Advancedとは違って、OLEDのリフレッシュレートはわずか60Hz。でもカラーが鮮やかなんです。Razerは、OLEDモデルのBlade AdvancedではDCI-P3スペクトラムの色域を100パーセントカバーできると謳っています。DCI-P3は映画製作などでも使われる色域。HDR 400にTrue Blackをサポート、応答速度はなんと1ミリ秒。(付け加えるなら、Razer BladeのOLEDは現在業界で唯一タッチスクリーンをサポートしているOLEDディスプレイです)
数年前、Dell(デル)やLenovo(レノボ)を含め、メジャーなラップトップメーカーはこぞってOLEDディスプレイを搭載したバージョンを作ってましたよね。シリーズのうちひとつにはOLEDを入れるとかして。でもそのトレンドが廃れてきたのは、スマホの大きさを超える画面でOLEDを採用する技術には当時まだ限界があったから。 でも、現在では、ラップトップのOLEDがまた流行っている感があるので、これからさらにOLEDの値段が下がり、画面の応答速度がさらに速くなると思うと、わくわくしますね。写真にこだわる人や動画の編集をする人なんかは特に120Hzや144Hzが必要となってくるので、ディスプレイを選択できるオプションがあるのもうれしいですね。








Razer Blade Pro 17
13インチのBlade Stealthと15インチのBladeの最近のデザインチェンジに合わせ、ついにモデル最大サイズの17インチのBlade Proもイメチェン。ビルトインのスクロールホイールが消え、右の変な位置にあったタッチパッドも奇抜な配置はやめて標準レイアウトになっており、旧機種よりも25パーセント小さくなったというフレームのスリム化も顕著。
新しいBlade Proには144Hzのディスプレイがつき(120Hzのオプションも)USB Type-Cポートも2つ追加(そのうちのひとつはThunderbolt 3に対応)。2.5 Gigabit Ethernet、「ベイパーチャンバー式」冷却機構、さらに追加のストレージをつけることができるM.2規格のスロットもついています。15インチのBladeと同様、Blade Proもまた 第9世代Core i7CPUを積んで、グラフィックカードはNvidia RTX 2060、2070、2080 Max-Q から選べます。
新しいボディと高速を約束するコンポーネントに生まれ変わり、スターティングプライスはやや高くなってしまいました。Blade Proは2,500ドル(27万4000円)から。 Razerの17インチモデルの価格ラインをチェックしている人にとっては、驚くべき価格ではないと思いますが。
Razer BladeとBlade Proのいずれも、米国ではこの春にリリースされます。 15インチのBladeは4月24日に Blade Proは5月の発売予定。