雲の上の話だけど…。
世のなかには、お金の使い道に困るくらい、たくさん持っている人っているんですよね? そんなの自分とは無縁の話ですが。いや、どうやら住んでいる場所によっては、必ずしも縁がないわけでもないみたいですよ。

このほどシンガポールのWealth-Xは、毎年恒例になっている世界の都市別の億万長者レポートを公開。それによると、ビリオネア(10億ドル以上の資産を有する)の割合が、住民あたりでもっとも高いのは、断トツでサンフランシスコなんだそうです。サンフランシスコに居住するビリオネアは75人とされていますけど、これは1万1612人に1人の割合で市内にビリオネアが住んでいることを意味しているんだとか。2位以下のニューヨーク、ドバイ、香港は、いずれも8万人台に1人がビリオネアとなっていますので、さすがはシリコンバレーのIT長者で賑わうサンフランシスコという感じでしょうか?
なお、あくまでも、これは割合という意味でして、実際のビリオネアの数は、ニューヨークに105人、香港には87人が居住中。とはいえ、いずれの都市も、700万人以上の人が住まう大都市なのに対して、サンフランシスコは人口100万人にも満たないので、それほどビリオネアの数自体は多くなくとも、その割合は格段に高まるというからくりのようですね。これはつまり、ほかの都市よりも貧富の差は激しいというわけでもありますが~。
ちなみに全体的な話では、2018年は世界の億万長者たちが、その富を減らしてしまった厳しい1年だったそうです。経済不況のあおりを受けて、お金持ちも苦しんだ年とされていますが、そんななか、北米のビリオネアたちだけは、着実に資産を蓄えて、増やし続けた1年でもあったようですよ。しかしながら、今年は米中の貿易戦争も激化する様相を見せており、ついに安泰だった北米のビリオネアにも、難局が訪れる年となるのやもしれません。
ところで、参考までに、日本でもっともビリオネアが住まうのは東京で、その割合は31万9750人に1人なんだそうです。サンフランシスコの30分の1くらいしかいないみたいですね。
Source: Wealth-X