SpaceXがインターネット衛星を搭載したFalcon9の打ち上げに成功

  • author 岡本玄介
SpaceXがインターネット衛星を搭載したFalcon9の打ち上げに成功
Image: SpaceX/YouTube>

SpaceX史上最多で最重量のペイロードとなりました。

田舎や僻地でインターネットを広げることを目的とした、「スターリンク・プログラム」。その一環で、SpaceXは合計1万2000機の衛星を打ち上げる予定です。そんなSpaceXが、アメリカ時間で5月23日22時30分過ぎ、60機の通信衛星を載せ、ケープ・カナベラル空軍基地からファルコン9ロケットを打ち上げました。

MashableAsiaによりますと、中継配信映像の打ち上げ後およそ1時間2分後(動画だと1:16:45頃)に、地上440km地点で衛星が切り離される様子が見られます。

Video: SpaceX/YouTube

離脱した衛星は、搭載された推進システムで550km地点まで高度を上げ、そこで運用されます。

今回の打ち上げでは、SpaceX史上最重量である18.5トンの荷重を打ち上げることに成功しました。打ち上げたのは、ひとつにつき1テラビットの通信速度を持つ小型衛星60基です。

1万2000機の内訳

まず2018年3月のこと、米国連邦通信委員会(FCC)から地上1,110〜1,325kmを飛ぶ4,425個の衛星に承認が下りました。続いて11月、同じくFCCが335〜346km上空を周回させる7,518個の人工衛星を製造・打ち上げを許可した経緯がありました。ちなみにですが、国際宇宙ステーション(ISS)は地上409kmを周回しているので、ぶつかる心配はありません。

小型衛星は最近の流行り

最近は衛星が超小型化できるほど技術が進んだので、JAXAのイプシロン4号もISRO(インド宇宙研究機関)もSpaceXも、たくさんの小型衛星を同時に打ち上げるのが流行り

小型化した人工衛星は一気に持っていった方が効率が良く、民間企業なら特に、打ち上げ資金回収にも一役買うことになります。ブースターを何度も再利用するなどの工夫で、昔よりロケットが安く飛ばせる時代になったのも理由のひとつとしてあります。

通信衛星打ち上げの目的は?

衛星通信は現在、地上より3万6000km上の静止軌道に浮いている衛星に依存しており、地球に対して一定の位置を維持しています。ですがスターリング・プログラムで打ち上げられる1万2000機は、地上に近い位置を周回する非静止型(NGSO)として作られます。SpaceXは、このシステムにより田舎や僻地でインターネットの利用可能範囲を広げることを望んでいるわけです。

衛星たちは小型なので安価で製造ができ、静止軌道上で数個しか飛んでない高価な衛星よりも、優れたブロードバンド環境を提供してくれます。

全1万2000機を打ち上げるまで、まだまだ先は長いですが、この調子でジャンジャン飛ばして地球全土をネットで繋いで貰いたいものです。

Source: YouTube, Twitter (1, 2) via MashableAsia
Reference: КОСМОГРАД

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