実際に見たらびっくりしそう。
オランダにて偵察衛星を観測しているMarco Langbroek氏が、SpaceX(スペースX)の衛星ブロードバンド「Starlink」の人工衛星をLeidenから撮影したのですが…これ、もう完全にUFOでしょ。
先週打ち上げられたStarlinkは60基が投入され、動画撮影時(5月25日)にはちょうど展開を開始したタイミングでした。Langbroek氏の報告によると、まず2つのほのかに輝く物体が通過し、その後に一気に光の列が現れたのです。
SpaceX Starlink objects train 24 May 2019 from Marco Langbroek on Vimeo.
Starlinkは低軌道に約1万2000基の通信衛星を打ち上げ、地球のあらゆる場所で低価格な衛星ブロードバンドを展開します。なお、実際にサービスを開始するには最低でも800基の打ち上げが必要です。
1基あたり約227kgのStarlinkの人工衛星は、まず高度400kmに投入され、より高い高度に移動します。それぞれの人工衛星はイオンスラスタを搭載し、移動から高度の維持、そして大気圏への再突入に利用されます。なお、人工衛星の予定運用期間は5年以下とされています。また、このように光の列となるのは打ち上げ直後だけの姿です。
このStarlinkの光の列は日本を含む世界中で確認されました。さらに、UFO観測サイトのUFO Meldpunt Nederlandにも150を超える多数の報告が寄せられ、一部では「UFOか、あるいはアメリカやロシアの攻撃か?」と訝しむ人もいたそうです。
なお、SpaceXによれば人工衛星が1000基に達すると「採算が見込める」レベルになるそうです。SpaceXが打ち上げを続ける限り、このような光の列を観察できるチャンスはまだまだあるはずですよ!