炭の歯磨き粉で歯を磨くのはあんまりよくないよ

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炭の歯磨き粉で歯を磨くのはあんまりよくないよ

いいと思っているならいいんじゃない?的な。

日本ではあまりメジャーではないですが、歯のホワイトニングに期待して、アメリカでは活性炭入りの歯磨き粉が人気のようです。たしかに、海外の通販サイトを見ると、結構な種類の炭入り歯磨き粉が並んでいます。

でもその効果について、イギリスの歯医者さんから疑問が投げられました。米GizmodoのEd Cara記者が、活性炭の歯磨き粉に関するアレコレをまとめています。


活性炭が入った歯磨き粉ってありますよね。ホワイトニングに効くとか、口臭に効くとかいうやつです。人気商品みたいですが、イギリスの歯医者さんによる最新の研究によると、昔からある歯磨き粉よりも良くない」のだとか。

最新の論文で、これら活性炭が含まれる製品の謳い文句である「ホワイトニング効果」証明されておらず、虫歯をはじめとする口腔内の問題が発生するスピードを速める可能性があると主張しています。

活性炭入り歯磨き粉を買う人は、ホワイトニング効果や汚れ除去、口臭予防を期待していると思います。でも実際、ホワイトニング効果以外では一理あるらしいんです。

歴史的に見ると、炭を摂取することでガスやその他の消化器系の問題を緩和させてきたようですし。最近でも、毒素が腸を通過して血流に達するのを防いだり、特定の猛毒や薬物を摂取した人の救助にも活性炭を使っているみたいです。それに、世界各地の農村部では活性炭を歯磨き粉代わりに使っています。

エナメル層がすり減る可能性も

しかし、『Britishi Dental Journal』に掲載された論文には、活性炭入り歯磨き粉が、他のモダンな歯磨き粉と比べて歯を綺麗にしたり白くしたりするのに優れている証拠がないと書いています。優れているわけではないだけでなく、良くないと考える理由がいくつかあるそうです。

まず、活性炭の研磨性が高すぎて、人間の歯の保護エナメル層を磨耗してしまうことがあるそうです。つぎに、濃い木炭ペーストの場合、きちんと歯磨きをしないと歯を汚したままにする可能性もあります。きちんと磨こうとゴシゴシすると、本来必要なエナメル質を磨耗してしまうかもしれません。

歯にいいと知られるフッ化物ですが、活性炭が吸収してしまうので、活性炭入り歯磨きからはフッ化物が取り除かれている場合が多々あります。フッ化物の代わりに別の成分を使うこともできますが、こういった製品は歯の健康を保つ点では劣るかもしれません。

ホワイトニングには逆効果に?

最後に、炭のかけらが詰め物や修復物に付着する心配があるそうです。そして、時間の経過とともに、歯の修復物を永久的に変色させるのだとか。

つまり、ホワイトニング効果を期待して活性炭入りを買っても修復物が染色されてしまうかもしれない、みたいなんです。

ちなみに、活性炭に警告を鳴らしているのは、この論文作者だけではありません。2017年に発行されたJournal of the American Dental Associationでも、「活性炭および活性炭を基礎とした歯磨き粉の安全性および有効性の主張を実証するには臨床と検査データが不十分」と結論づけているそうです。

まぁ、つまるところ、活性炭入りの歯磨きが秀でて優秀ではないので、特にこだわることはないですよ、ってことなんでしょう。別に、炭が入っていようが入っていなかろうが、効果を感じていればそれで良し。活性炭入りの場合、もしかしたらエナメルが削られるかもしれないし、歯が着色しちゃうこともあるかもね、みたいな。




まぁ、私は今の歯磨き粉を使い続けようと思います。

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