テスラのなかではベーシックレンジといっても、アクセルひと踏みしたときの加速がすごいのなんの。
電気自動車メーカーのTesla(テスラ)が作るModel S、Model Xに続くテスラの三本目の矢、Model 3。メルセデス・ベンツCクラス、BMW3シリーズ、アウディA4と肩を並べる400万円台から購入できるミディアムセダンとあって、気になっている方も多いのではないでしょうか。
間近で見て、触れて、テスラジャパンさんのスタッフが運転する車両に同乗してきたのでレポートしますね。
遠近感がおかしい。スマートに見えるのに大きい
クチがぐわわっと開いた近年のクルマのデザインとは違って、シュッとしたフロントマスク。目も穏やかだし親しみやすさを感じます。日本の道を走るとなると横幅が気になりますが、スペックリストを見てみましょうか。ええっとミラーを省いて1,849mmですか…え。デカっ。
遠目から見たときの印象だと、いっても1,800mmちょいくらいだと思ったんです。ところが近寄ってみると堂々たる体躯の持ち主。でもこのサイズならまだ手の中に収まりそう。下町の駅前の路地には入りたくありませんが。
お淑やかに見えるけど大らかなわがままボディというのは、もうテスラの伝統といっていいかも。いやあ、さすがはアメ車です。
フロントにもあるラゲッジスペース
みなさまご存知のように、Model 3はEVです。ノーエンジンです。だからフロントトランクがあるんです。
大きなクルマということは、スーパーやコンビニに行ったときにドア&リアゲートを開けるときに注意しなければなりません。でもリュックやメッセンジャーバックの2つや3つならば、周囲を気にせずオープンできるボンネットの下にある収納スペースに入れられますよ。

やるなあ!と感じたのが、フックの存在。これ、本来はスーパーのビニール袋の取っ手を引っ掛けるためのギミックみたい。運転中に袋の中身がこんちにわすることなく、収まったまま家まで持ち帰れる。テスラのなかでは、ファミリーカーという位置づけなのがよくわかりますなあ。
シンプル極まっているインテリア
物理的なメーターやボタンの類はほとんどありません。ステアリングにジョイスティックやレバーがついているくらい。代わりに、15インチという巨大なタッチディスプレイがどーん。
Model 3とドライバーや同乗者のコミュニケーションは、ほとんどこのタッチディスプレイを介して行なうことになるんですね。走行中はスピードやバッテリーの状態、周囲のクルマの位置関係を表すCGに、ナビなどが表示されますが、一番大きいのがナビ部分。サイズからするとスピードの表示面積が狭い気もする。
でもそれは当然かも。Model 3はファミリーカーですもん。ほかのクルマの列を縫って走っていち早くゴールを目指すクルマじゃないですもん。周囲のクルマの流れに合わせて走ることが多いだろうから、目的地までの案内が見やすいほうがいいはず。
装飾もほとんどないから、なんだか居心地のいいラウンジにいるかのよう。これは落ち着く空間です。
ペットを車内で寝かせておいても安心
大きなモニターのメリットは、車外にいる人にも車内の様子を伝えやすいところ。ちょっとした買い物中やトイレ休憩中、ペットを車内でお留守番させるときに、エアコンがオンになっていることを伝えるメッセージを表示できるんです。これはいいアイディアじゃない?
ムーディな空気を作るロマンスモードも入ってます
15インチのタッチディスプレイ全体に薪がパチパチと燃える暖炉の様子が映し出されるロマンスモードも選べますよ。パートナーと2人でドライブ中にムーディに…って、賞味期限は1回じゃなくて? え、ほかのコを乗せたときにも使うって?
この剛速球なエロさ、嫌いじゃないというか好き。
ゲーマーも満足。ATARIのゲームも遊べます
ステアリングで操作って、乗せている子供を楽しませるコンテンツじゃなくて、ドライバーじゃないと遊べないってすごい割り切りだな! 企画したエンジニア、でてこい! 握手してください!
アクセルひと踏みで一気に加速!

いままでModel 3はファミリーカーでユーザーフレンドリーなクルマだと伝えてきましたが、動力性能に関しては当てはまりません。
アクセルをグッを踏み込んでもらったところModel 3は猛然とダッシュ! 一般道ゆえに数瞬のデキゴトでしたが、身体全体がシートに押し付けられる感覚きたわあ!
AWDかつサスペンションの動きを細かくマネージメントしているのか、浮き上がるような挙動はなくただただ地面に吸い付いたかのような状態で加速。って、やっぱフツーのファミリーカーじゃない。スペシャリティなクルマだコレは。
アップデートし続けるModel 3
テスラジャパンいわく、Model 3のコックピットがシンプルモダンな理由は、常にアップデートをしていくクルマなのだから、だそうな。物理的なコントローラやメーターは時代とともにトレンドが移り変わり、いつしか時代遅れ感が出てしまうものだから、大型のタッチディスプレイをユーザーインターフェースの要としたのだそうな。
画面内のUIをより洗練させていくことも考えているのかも? 慣れ親しんだ操作系のままがいいか、進化したUIがいいか、体験してみなければ判断はできませんが、ワクワクはする。
もちろんこういったタッチディスプレイが過去のものとなる時代もくるでしょう。でもテスラが、常に最新のソフトを提供していく意思をそこに感じます。実際にModel SもModel Xも定期的にソフトのアップデートを行なっており、その都度新機能が使えるように進化してきました。
CPU/SoCの処理速度をはじめとしたハードウェアの限界点はあるでしょうけど、販売済みのモデルもギリッギリまで進化させつづけるはず。これから発売されるModel 3はどうかな。 レベル2以上の自動運転機能を実現できるポテンシャルを秘めていることを期待したいですね(イーロンはレベル5を見据えている!)。
5月12日までModel 3に近づけるテスラサービスセンター東京ベイ
さて、5月10日より12日まで、東京都江東区東雲2-7-20にオープンした 「テスラサービスセンター東京ベイ」 において、Model 3が展示されますよ。スタバやツタヤ、そしてオートバックスがセットになったA PIT AUTOBACS SHINONOMEの隣にある場所だから、家族揃って落ち着ける場所となりそう。
お近くの方はぜひ行ってみるべき! あと動画のレポートもどうぞ! おまけ機能でウキウキです。
Source: テスラ