この組み合わせが、あったか!
シンセサイザーの祭典SUPERBOOTH 19にて、KORGがアシッドベースシンセ「volca nubass」を新発表しました。nuという文字が示すように、蛍光表示管技術を応用した新真空管Nutubeをオシレーターに採用しているのが最大の持ち味。あぁ、真空管のvolcaなんて!
太ってぇ。volcaシリーズにはすでに「volca bass」なるアナログ回路のベースシンセがありますが、やはり真空管による生のドライブ感はまた別腹。Nutubeに搭載された2系統の真空管回路のうち、1つはオシレーターとして波形を生成、もう1つはオクターブ下のサブオシレーターとして機能し、ブリッブリな倍音に一役買うという布陣になっています。
サウンドを決める重要な要素となるフィルターには、トランジスタ・ラダー型のローパスフィルターを採用。説明によると「明るい/暗いだけでは表現できないサウンドのキャラクターに大きな変化が得られる」とのことで、ぬおぉって感じ。もちろん、レゾナンスをグイっと上げてやればアシッドテクノらしいエッジさも。

それに、真空管ってことでアナログのドライブ回路を搭載しちゃってるのが最高。マイルドな歪(ひず)みとトーンコントロールによる高音のヌケは、とあるペダルエフェクターの名機をイメージしたとのことです。とうとうストンプ級のエフェクターも乗っけちゃったよ、volca。
「volca nubass」は2019年7月下旬発売予定、価格は2万5000円。「volca bass」にはなかったシーケンスパターンのチェイン機能があるので、この違いもデカイかと。


ほかにも新製品として、待望のラックタイプ「minilogue xd module」や、今年2月のKORG製品発表会で目撃した「volca rack」も同時に発表されました。「minilogue xd module」は2019年6月中旬発売予定、「volca rack」は5月下旬発売予定。ともに価格は未定。
うーん、3製品ともめっちゃワクワクします。「volca nubass」はすごく身近なNutube製品になるかもしれませんね、Nutube搭載アンプよりも使いやすいと思いますし。何より真空管剥き出しのこの見た目、最高っす。
Source: KORG, YouTube, Soundcloud