「iCar」の夢はまだ生きている?

  • author Victoria Song - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岡本玄介
「iCar」の夢はまだ生きている?
Image: Gizmodo US

振動の周波数を相殺させるようです。

揺れの激しい車の運転には耐え難いものですが、Appleが考えている「完全作動型サスペンション・システム」なら、快適なドライビングを提供してくれそうです。これは最近公開された特許技術で、空気圧による可変スプリング触覚フィードバックを併用した機構で、スムーズな乗り心地を提供してくれる、というものです。

この特許はもともと、Appleの「Project Titan」部門(自動運転車を開発するプロジェクト)から2016年3月に米国特許商標局にて提出されたもので、やっと先週に公開されることとなりました。内容は専門的なことが満載なのですが、かいつまむと「一定周波数以下の車両振動を補正」できる、サスペンション機構なのだそうです。この技術があれば、潜在的に乗り物酔いを軽減してくれそうな気がしますね。

ほかにも、このサスペンション技術が向上したことで、一般的に制動時も優しくスムーズな運転になる、と詳細に記されています。

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Image: US PTO

触覚フィードバック

乗り物に酔いやすい人たちには特に朗報ですが、この特許でまた別の興味深い点のひとつには、触覚フィードバックが採用されているというものがあります。詳しくは、「独自の作動システムが特定の情報を運転手に中継し、状況認識を向上させることができる」とあります。たとえば各車輪から運転手に、どっちへ曲がるかの判断につながる情報を触覚的に伝達することが可能になるかもしれない、ということなのです。

また特許に書かれた例では、車載センサーが対向車道路を横切る歩行者検知し、運転手にフィードバックを与えることができる、ともあります。

Appleはどこまで本気なのか?

しかしAppleは、自動車のための技術開発に本気なのでしょうか? 可能性としては、やはり自社の自律運転車のためでしょうか? たぶんそうです。巨大テック企業の彼らは、日の目を見ないかもしれない発明のために、いつも特許を申請しているようです。

それに今年1月には、「Project Titan」の人員200人以上を一時解雇したこともあったりししました。その一時解雇は、プロジェクトの再編のために行なったと報じられており、その後4月には、革命的なLiDARセンサーを求めて活動中なんて話もありました。

当面の疑問は、「iCar」と呼ばれる自動車を作っているのか?それともただソフトウェア開発を目論んでいるのか?ですね。新LiDARの探求は前者に合致しそうなものの、大量の解雇から察するに、後者のような気もします。また他方で、Appleは巨大なテスト用運転施設を建造しているという報告もあるので、やっぱりAppleは自社の「iCar」的な自動車開発を諦めていないんじゃないかって印象も受けます。


いろいろと考えてみても憶測の域を出ませんが……きっとクパティーノでプロジェクトの中心にいる人たちは、私たちのことを愉快がっているでしょうね。

Source: USPTO via appleinsider (1, 2), CNBC

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