Amazonが新しい配達ドローンを開発。大空でこれがブンブン飛び交うように…?

  • 7,345

  • author Melanie Ehrenkranz - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岡本玄介
Amazonが新しい配達ドローンを開発。大空でこれがブンブン飛び交うように…?
Image: Amazon/YouTube

渋滞して蚊柱みたいになってたら笑えます。

広い大空を見上げて、「あの空間で何かできたらなぁ」なんて思ったことありませんか? それはAmazon(アマゾン)も同じで、彼らは配達用ドローンで、あの青空を埋め尽くそうとしているのです。

6月5日のこと、AmazonでWorldwide Consumer部門のCEOを勤めるJeff Wilke氏が、ラスヴェガスで開催されたイベント「re:MARS」にて「プライム・エアー・ドローン」についての説明を行ないました。これはおよそ2.3kgまでの荷物を、24kmの範囲内でプライム会員30分以内で自動配達してくれる電動ドローンです。

Wilke氏は、プレスリリースにて数カ月以内に配備させる、と書いています。では、六角形のガードに囲まれたドローンが飛ぶ様子を見てみましょう。

Video: amazon/YouTube

アルゴリズムがいっぱい

Wilke氏によると、このドローンは配達先に到着するまでの間、静止している物体と動いている物体の両方を識別するために使う「多様なセンサーや高度なアルゴリズム」だけでなく「独自のコンピューター・ヴィジョンと機械学習アルゴリズム」を搭載している、とのこと。

また、ドローンを着陸させるには「人、動物または障害物のない配達目的地の周りの小さな場所」も必要だ、とあります。ということは、密集した住宅地のアパートなどは対象になりませんよね。せめてドローンが離着陸できるような、自動車一台分くらいの空きスペースを持つお金持ちじゃないといけません。

加えてプレスリリースには、ドローンは「洗練されたAIアルゴリズムと同時に説明可能な立体視」を使用し、着陸前に人や動物などの障害がないか判断する、とも書かれています。

故障や事故による墜落の心配は?

これらの内容は、今日までほとんど完成されていない技術についてのバズワードが満載です。ハイテク企業は、多くの問題を解決するために、自社開発のアルゴリズムを自画自賛したがる傾向にあります。でも私たちは、何かしらのエラーなしに導入できたものを、まだ見たことがありません。

このドローンでいうと、バグの発生か何かで兵器化した金属の塊が、事故を起こして人の顔に襲いかかってくることだって、ましてはハッカーがドローンを乗っ取り、故意に事故を起こさせることだって有り得るんじゃないでしょうか。ドローンはけっこうな消耗品で、割と壊れやすいなんて話も聞きますけども……。

上手くいってもディストピア

まぁそういったリスクはさて置き、もしプライム・エアーが失敗なく上手くいったとしても、小さな配達マシーンたちが時短のために私たちの頭上を絶えず飛び回るディストピアな未来がスグそこまできているのです。

プレスリリースによると、このプログラムはAmazonの「世界最高クラスのフルフィルメントおよび配送ネットワーク」と共同しているとのこと。これらのドローンが可動するということは、すでに配送に従事している労働者たちが、配送時間短縮のため、輪をかけてムチを打たれながら働くことになるのでしょう。


Amazonが2013年に5年後の実現を約束した夢が、少し遅れてやっと、あと数カ月で叶うということになります。実現まであまりに待たされたので、巨大な飛行船から小型ドローンがわらわらと放出されるフェイク動画まで作られましたけどね。これから庭付きのプライム会員には、ドローンが細々した日用品がお届けされるのです。

Source: YouTube, Vox, Amazon

    あわせて読みたい

    powered by