今日のWWDCでふと思ったこと。
怒涛の発表が終わってだんだんチルってくるこの時間、みんなのWWDCハイライトは何でしたか?
僕はARKit 3にワクワクビンビン。モーションキャプチャーやらARとリアル人間との溶け込みやら、AR表現は確実に進化してる!

デモでは、このまえ発表された『Minecraft Earth』を使ってARでのマイクラライフを披露してましたが、もしかして『Minecraft Earth』を使っている様子の映像ってこれが初? 何にしてもすんごい楽しそうで、箱庭ゲーの新境地って感じで超興奮しました。

デバイス越しに見える他プレイヤーのデバイス(iPhone、iPad)がピッケルとして表示されたり、プレイヤーの動きとキャラクターがリンクしたり(モーションキャプチャーのおかげ!)、ARKit 3以降の新機能もしっかりと組み込まれている模様。でもでも、ふと思ったんです。これ、一人でプレイするとどうなの?
ARは個人体験じゃもったいない?
そもそもARのゲームって、ディスプレイに映る現実世界にデジタルオブジェクトをレイヤーして、その相互作用を楽しむみたいなやつじゃないですか。『ポケモンGO』ならデスクにコラッタを表示させたり。『Minecraft Earth』のデモでは、そうした個人だけで楽しむ描写はあまりなくって。

こんな風に「見て、私マイクラの世界にいるわー!」みたいな、複数人プレイ前提の表現のインパクトが強かったなと。これって、AR空間の中にいる人からは自分がマイクラの地面に立っているという風に見えるだけで、世界に入ってます感はそれほどないですよね。

ということは、ARの世界にいる私を確認できるのは自分以外の誰かだけ。自分個人で楽しむARではなく、誰かから見る私とARとのインタラクションを楽しむスタイル、ってことですよね? Pixel 3の推しAR機能「Playground」も、ARと私との絡みを楽しむ感じですし。
個人のVR、みんなのAR
現実をシャットアウトして別世界への没入に特化しているVRは、その体験を他の人に伝えることが困難です。一方で、ARはディスプレイに映る世界を誰かと共有することができるものの、没入感があるとは言い難い。この体験の差って、VRとARのゲームを比較する時の視点の置き場所としてアリなのでは?
VRの進化はわかりやすいです。ワイヤレス、高解像、処理速度、Oculus Quest。ARの場合は何があるんだろうと思ったら、今回のモーションキャプチャーや、ARオブジェクトと人とのインタラクション精度の向上とか。なんせ、視覚的な没入感ではないところで、異世界に触れ合えてる実感は強化できるんだなと。で、第三者の存在は、ARを楽しくするもっとも効果的な要素でもある。
WindowのMixed Reality(MR)が独自なのは、ARをメガネ型にすることで個人体験としてのARを突き詰めてるからかもしれませんね。アレも体験の共有がしずらいやつですし。

というわけで、ARって個人目線よりも他の人と一緒な方が楽しいのでは? これからはそうなっていくのでは?というお話でした。なんならAR自体もシチュエーションを巻き込んだコンテンツですし、環境によって体験価値が変わってきますしね。『Minecraft Earth』は個人で建築を楽しむモードとかも色々あるみたいですけど(そのへんが上手い)、ARゲームの未来はまだまだ未知数だなぁって。ドラクエもAR(位置情報ゲー)になる時代ですし、未来isわからぬ!
Source: Apple