中国が悲鳴? アメリカなしでは国産半導体の大開発なんて無理が本音か…

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  • author Victoria Song - Gizmodo US
  • [原文]
  • 湯木進悟
中国が悲鳴? アメリカなしでは国産半導体の大開発なんて無理が本音か…
Photo: Getty Images News/Justin Sullivan / スタッフ

強気の姿勢を崩してはいないものの…。

米国と中国の間で、もはや着地点が見えにくい貿易戦争激化の様相を呈している今日この頃ですけど、このままいくとマズいのは、やはり中国側なのかもしれません。

そもそも中国政府は、以前から「中国製造2025」プロジェクトを推進。その中核をなすものとして、国産の半導体チップの製造開発を大幅に加速化し、早くも2020年までに国内産業の40%が国産半導体を採用、2025年までには70%の内製化を実現という目標を掲げてきました。だから、たとえ米国から締め出されようとも、中国の産業界は問題ないとのスタンスを示してきたのです。

米国なしでは目標達成は不可能か

ですが、このほど日本経済新聞の国際版(NIKKEI ASIA)に、すべて匿名の関係者による証言ではあるものの、もし米国の協力が得られなければ、とてもではないが、中国の国産半導体市場の発展などあり得ないとの見方が紹介されています。確かに、すでにいくらかは国産半導体の製造活用が進んでおり、昨年の時点で内製化率は15%を記録。とはいえ、この比率を短期間で大幅に向上させるなど、不可能に近いとの見方が現実なのだとか。

もし米国のソフトウェア技術へのアクセスを遮断され、さまざまなアップデートの提供も受けられなくなれば、たちどころに中国国産半導体開発など立ち消えになってしまうことだろう。

とある中国のAIチップメーカーの関係者は、こんなふうに心情を吐露しているそうです。中国政府としては、一歩も譲ることなく、米国の排他的な政策に対しては、自らも対抗措置を講じていくとしており、事態は沈静化どころか、ますますヒートアップしていく危険性すらはらんでいます。しかしながら、肝心の半導体チップの供給が確保できないとあれば、中国の国内産業は厳しい局面を迎えてしまうでしょう。

中国産半導体に対する信頼性に疑問の声も

たとえHuawei(ファーウェイ)製の半導体チップが完成し、これはQualcomm(クアルコム)製と同性能だと公言されたとしてもです。やはりQualcomm製のものを選びたいのが本音ですね。これまでの何十年にもわたる半導体開発の歴史という安定性がありますから。

こちらは中国の銀行業界の重役が語った言葉のようですが、実は業界内では、信頼性という面で、中国の国産半導体に当面は疑問を抱いているというのも実態なのだそうです。

将来的には、十分に中国が自国の開発チップでも、さまざまな需要を賄える日が来るかもしれません。でも、少なくとも中国の内製チップが安定したものへと育つまでは、この分野で最先端を行く米産業界の技術的なサポートが不可欠であり、いきなり今回のように米企業との交流を遮断されるならば、現実は厳しいというのが正直なところでしょうかね?


Source: NIKKEI ASIA

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