このまま地球温暖化が加速すれば…シベリアを避暑地に3億人が世界中から移住へ?

このまま地球温暖化が加速すれば…シベリアを避暑地に3億人が世界中から移住へ?
Photo: Getty

涼を求めて…。

このところ異常気象をめぐるニュースばかりが目立ち、世界は今年も猛暑にあえぐとされています。きっと、これから日本国内も、さらに暑さが本格化していく夏を迎えるのでしょう。もしこのまま地球温暖化がドンドンと厳しさを増し、ますます地球が暑くなっていくとしたら、どうなるんでしょうか?

そんな疑問に答えるべく、このほどEnvironmental Research Lettersには、世紀末の各地の平均気温をシミュレーションした調査結果が発表されています。

去年の夏は暑かったねぇ...でも2019年はも〜っと暑いよ

暑いのかぁ...。2018年は人類史上4番目に暖かい年だったそうです。そして今年2019年はさらに暖かく、いや暑くなりそうです。米国の気候変動に関...

https://www.gizmodo.jp/2019/02/last-year-was-a-hot-one-and-2019-will-be-hotter.html

極寒のシベリアが真夏の人気スポットに?

温室効果ガスの排出をゼロに抑えることに成功した場合と、努力もむなしく地球温暖化問題が悪化してしまった場合の、2つのケースで、2100年頃の1月ならびに7月の平均気温などの気象データを予測。最悪のシナリオとして、1月の平均気温が今後50年ほどで9度も上昇する危険性が示されています! これはつまり、もはや現在の春先の気温が真冬の寒さになってしまうくらいの上昇率。北極圏に近いシベリアも、7月の平均気温が5.7度ほどになるのだとか。そうなると、ほかの多くの地域の真夏の気温よりも、はるかに過ごしやすい場所に変わりますよね。避暑地的な。

こうした気候の変動を受けて、熱帯地方を襲う熱波や海面上昇によって沈む地域が続出する半面、北半球では、人々がより北へ北へと快適な住まいを求めて移住していくことも予想されています。たとえば、現在のシベリアの人口は3900万人ほどとされていますが、場所によっては、その9倍もの人口に膨れ上がる都市も増え、数億人がシベリアへ渡る大移動がスタートする可能性が高まっているそうです。人口密度にすると、現在の1平方マイル当たり2.4人か、一気にら22.1人まで過密化が進み、とくにシベリア南部および東沿岸部に人口が集中していくと見られていますよ~。


今回の調査は、あくまでも地球温暖化対策への取り組みをさらに真剣なものとし、こうした最悪のシナリオにいたることを避けるための警告として発表されてもいるようです。しかし残念ながら、環境問題ゆえに住まいを移さねばならない人が増えていくという想定は、ただの悪夢として片づけられない時代がやってくるのかもしれません。

もしそうなった場合、温暖化が進むことで、氷に閉ざされ農業には適さなかったシベリアが、産出的な農地や住環境に変わっていく見込みがあります。とはいえ現在のシベリアの生活は、他地域から必要物資を輸入して、かろうじて生きていくことができる厳しい自然環境です。ここが涼しいからと人口が殺到したりすれば、すぐにパンクして社会生活が成り立たなくなるという警告も調査報告に記載されていました。

似たような原理を当てはめるならば、日本国内では、南から北への大移動が生じて、大きく地域も様変わりしていく……。そんな地球温暖化によるシナリオが描かれたりするのかもしれませんけど、地球環境を守るため、一人一人の努力が、いまだかつてないレベルで求められているのでしょう。

Source: Environmental Research Letters

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