IKEAが安定性を改善したタンスを新しくデザイン。2本脚が危険な転倒を防ぐ?

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  • author Andrew Liszewski - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岡本玄介
IKEAが安定性を改善したタンスを新しくデザイン。2本脚が危険な転倒を防ぐ?
Image: IKEA

大きな失敗から学びました。

北欧家具メーカーのIKEAが、倒れにくいタンスをデザインしました。大地震でもない限り、なかなか倒れてきそうにもないタンスですが……実は2015年から、タンスの下敷きになった子供が2年内で3人亡くなったことがあり、家族に5,000万ドルを支払う訴訟に発展。さらには2,900万の商品をリコール対象になり、製造中止したことを踏まえての再デザインなのです。

タンスが倒れた原因とIKEAの対処

そもそも背の高いタンスは、固定されていない限りどんなものでも転倒の危険性を孕んでおり、それはIKEAの家具とて例外ではありません。タンスが壁に固定されていないと引き出しが出た状態では重心が前に来てしまうため、簡単に倒れてしまいます。それに1~2歳児くらいはどこでもよじ登り、タンスの引き出しを足場に上を目指すことも珍しくありませんからね。

「MALM」シリーズの欠点は、安いタンスであるがために、素材にも安くて軽いパーティクルボードが使われていたこと。なので衣装が詰め込まれた引き出しが出ていると、簡単に重心が手前になってしまうのでした。IKEAは、「MALM」シリーズ6種のモデルを対象商品とし、サイトから削除し該当者には壁に固定するキットを30万部配布。

理屈としては本体に重い木材を使えば、重心はそう簡単に移動しませんが、それでも転倒の可能性はゼロではありません。IKEAはいろいろと考えて際デザインしています。

新モデル「GLESVÄR」

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Image: IKEA

倒れる頻度が低い、または願わくば絶対に倒れないタンスになるよう工夫を重ねてきました。そして本日お目見えしたのが、後ろ脚がない不思議なデザインの「GLESVÄR」というタンス。

そこには革新的なセーフティー機構が搭載されています。そのひとつが内部固定機構。これはタンスが壁に固定されていない限り、ロックされて一度に一段の引き出ししか開けないというもの。ですが固定されていれば、複数段を引き出せるようになります。とはいえこれに似た機構は、すでにIKEAの書類整理棚のいくつかに最初から組み込まれているものだったりします。紙類もたくさんあると重くなりますもんね。洋服ダンス同様に、何段も同時に開いていれば前に倒れやすくなるのです。

固定機能も大事ですが、タンスを倒れさせない一番の方法は、やっぱり壁に固定すること。IKEAはほかにも、推奨される設置方法で壁に固定しない限り、一段も開かないという機構も作りました。そして3つ目の解決策は、安全機構を備えただけでなく、前脚2本で支えになる壁にもたれて自立するデザイン。コレは重心を後ろに維持するだけでなく、使用する前に壁に固定することを強制させるというユニークなものとなっています。

「GLESVÄR」シリーズはまず、ドイツとUKにて10月に発売されます。そして12月にはアメリカで、2020年にはそのたの国々で展開されるとのこと。いずれ日本でも見られるようになるでしょうね。

Source: IKEA

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