※この記事は2018年9月4日に公開された記事の再掲載です。
ベストじゃないけどグッドな処置でした。
国際宇宙ステーション(以下、ISS)で、壁に穴が空いて空気がもれだすという事態が発生しました。CNETいわく8月28日の朝、乗組員たちは地上の管制センターから「ゆっくりと空気がもれている」という知らせで起床。常にモニタリングをしているセンターは、夜のうちに空気圧が減っていることに気付いたものの、危険性はないため乗組員たちに修理をさせることなく一晩寝かせることに決めていました。
とりあえず親指つっこんで対処
空気漏れの原因となっていた穴は、ソユーズMS-09に空いていました。発見したアレクサンダー・ゲルスト宇宙飛行士は、とにかく空気もれを食い止めようと自身の親指で穴をグっと押さえてふさぐことに。シンプルな方法だけど、指のほうは大丈夫なんですかねそれ。
元宇宙飛行士のクリス・ハドフィールド司令官のツイートでは、こんな穴だったことがわかります。
When your spaceship suddenly starts leaking air, you fix the hole with duct tape & a gob of epoxy. Nice save, @Space_Station crew! https://t.co/1Va8idShJwpic.twitter.com/pxSJY6eNhc
— Chris Hadfield (@Cmdr_Hadfield) 2018年8月30日
穴の大きさは2mm。危険でないといえども、空気のもれを放ったらかしにはできません。なので、親指でしのいだ後の修理はダクトテープとエポキシパテを使ったようです。これも応急処置には変わりませんが、親指よりマシということで。
地球では、YouTuberのCody'sLabが、その環境を擬似的に再現した検証映像を公開しました。底面に穴を開けたガラス瓶の飲み口から吸引する力をかけて、実際に指で押さえてみることに。
ついでに瓶の中に水を入れて、吸引したら沸騰するのかも実験。続いてISSと同じくダクトテープも使ってみました。うん、さすがダクトテープ。宇宙でも万能です。