靴で趣味ライフをアップデートしたいのです。
ギズモードの読者にはカメラや写真がお好きな方も多いと存じますが、撮影に出かけるときの服装ってどうしてます? 街撮りなら普通めのカジュアルでいいけど、砂地とか森とか海辺とか、ちょっと自然が絡むシチュエーションでの服装って悩みません?
僕は初のフルサイズ一眼を買ってからこの悩みを抱えていて、とくに靴! 僕はコレにずぅ〜っと悩んでまして。たとえば午前中は街中で、午後は自然の多い場所での撮影を想定した場合、スニーカーだと砂地での汚れが気になるし、かといってトレッキングシューズはやりすぎ。夏なら通気性も気にしたいし、わりと要望多いんです。

アーバンなシーンでもアウトドアなシーンでもこなす、そんな便利靴はないものか。タイトルにはそんな意味があるのですが、編集部の人にKEEN(キーン)のニットサンダル「EVOFIT 1(エヴォフィット ワン)」の存在を聞きました。上の写真の青いヤツですね。
KEENといえば水陸両用のハイブリッド・サンダルや、コードを編み上げたオープンエア・スニーカー「UNEEK(ユニーク)」でお馴染みだけど、これはサンダルなのにスニーカーライクでなかなか良さそうだ。通気性も良さそうだし、かなりアクティブに使える気がしますよ。ふむふむ。
これは試すしかないね。撮りにいくしか、ないね!
都会でもピシっと映える、進化したサンダル

さっそく裸足に「EVOFIT 1」を装着して撮影に出発。ゴムで引っ張るバンジーコードのおかげで靴ひもを結ぶ手間がありません。KEENのサンダルは靴下アリでもカッコよく履けますが、今回は水場も想定してるので、裸足の女神でGO。

都内の緑地を目指して、まずは目黒区・自由が丘へやってきました。あんまり来ることもない街ですし、コンデジ片手にスナップで肩慣らしと参りましょうか。

パンケーキの街、自由が丘。そんなおしゃれタウンでも「EVOFIT 1」のビビッドな存在感は上手くハマってます。アウトドアすぎず、かといってハズしすぎでもなく、程よいアソビ感が映えます。

あと、この日はめっちゃくちゃ日差しが強かったのですが(気温約30度)、さすが裸足だけあって足元は超快適でした。このアッツアツの舗装路をムレがちなスニーカーで歩くと思うと…。夏はサンダルの偉大さが身にしみますねぇ。

うん、色も良いけどシルエットも良い。KEENの代名詞ともいえるつま先をガッチリ保護するデザインのおかげで指先が見えないから、サンダルのラフさが軽減されてるのかも。「EVOFIT 1」のEVOはEvolution、進化を表してるそうですが、サンダルの快適性をキープしつつ、スニーカーのようなカジュアルさをそなえるのは、まさに進化って感じです。
砂利あり川ありなオアシスで機能性を実感

パンケーキタウンを過ぎてやってきたのは、自由が丘から電車に乗って10分ほどで来れる世田谷区の「等々力渓谷公園」。

遊歩道に小川に崖にと、都内らしからぬネイチャーっぷりが詰まった癒やしスポットです。フルサイズ一眼に持ち替えて、森林撮影と参りましょう!

舗装されてるとはいえ、ちょっと歩けば砂利が跳ねるような環境も。ビーチサンダルや雪駄なら、侵入してきた砂利を払う必要も出てくるかもしれません。が、「EVOFIT 1」はそれもなし。スニーカーのようなシューズデザインは、砂利の侵入を一度も許しませんでした。

そしてやっぱり、つま先が守られてる安心感はめちゃ偉大。こうした荒れ地でもしっかり踏み込めるし、岩や地面につま先をガーンしたときもしっかり守ってくれます。

なんというか、見た目はサンダル風なんですけど、履いてる身としてはサンダルゆえの無防備さはほとんど感じなかったというか。踏破性は限りなくスニーカーで、かつ通気性や軽さはサンダルのそれ。夏シューズの足元として、これはありがたすぎですよ。
ニット素材はローアングルに効く

「EVOFIT 1」の機能的な部分にも注目してみましょう。アッパー部分(足の甲)のニットには、エリアごとに凹凸や編みの密度を変え、足の動きを計算して織る「エンジニアードニット」技術を採用しています。ニットだから甲や足首のフィット感も良好で、頑丈さや通気性、速乾性があります。
またニット素材ゆえに足の動きにフィットするので、たとえばしゃがんで撮影するとき、スニーカーよりもはるかにラクでした。しゃがみやすいってのは、撮影においてとてもありがたい。

で、「しゃがんで」というところに合わせて語りたいのが、このアウトソール。屈曲性が高い! あと、「〜〜〜」のような細い波が見えますか? この小さな「ミゾ」はレイザーサイピングといい、接地面とのグリップ感を高めて、「EVOFIT 1」の滑りににくさに貢献してます。

船乗りが使うデッキシューズは水を逃がすためソールに切れ込みが入ってるのが特徴ですが、アレと同じ原理でこの波型のミゾが水の逃げ場になってるんです。曲げていないときはこのミゾは見えないんですけど、こんな風にしゃがんでつま先を曲げたときにチラ見えします。
つまり、「EVOFIT 1」の屈曲性を活かして踏み込むときは、このミゾが効果的にグリップしてくれると。よくできてる!

たとえば、こうした水場の滑りそうなアングルでもしっかりグリップできます。川遊びにも嬉しい機能じゃないですか。

また「EVOFIT 1」の側面は、スマホケースでおなじみの「TPU」素材で加工されていて、ニットの柔らかさを補強し、こういった舗装されていないシーンでの泥よけ対策にもなります。

というわけで、「EVOFIT 1」を履いて街&渓谷での撮影を楽しんできました。とくに気に入った点は、軽さとフィット感の2点。朝からの撮影でしたが、それこそサンダルならではの軽さで最後まで快適に夕方まで過ごせました。
かつ、サンダルだけどニット素材だからフィットして履けたので、足がバタバタと遊ぶこともなく、スニーカーのようなソール機能だから、歩きやすく疲れなかったなと。

それじゃあ帰宅して終了…でも良いけど、どうせならキレイにメンテナンスもしてあげましょ。「EVOFIT 1」はフットベット(中敷き)が取り外せて洗えるし、なんと靴自体がニットだから丸洗いできちゃいます。こうしてネットに入れて洗濯機で洗えば、泥汚れなんかもしっかり落とせます。
履き心地、涼しさ、アクティブ。全部ココにあり

今回は「写真撮影の服装」という点から試してみましたが、ここまでカジュアルさとスポーティさを両立してる靴って、かなりレアなのでは? ニット素材のおかげで街中のシーンでもスニーカーっぽく履けて、しかもソールのガッシリさやつま先の保護っぷりはアクティブシーンもこなせてしまう。さらに通気性や屈曲性まで確保してある。夏アウトドアの適役とは、まさにこういうヤツ!

僕は服装も趣味の楽しさを強める要素だと捉えていて、シチュエーションに応じた服や靴を選ぶことそのものを楽しみたいなーと思っています。こういう場面にはこういう装備がいるな、とか。カメラはまさしく撮るシーン・場所に応じて選ぶギアですが、シーン・場所に応じて選ぶというなら、靴にこだわる意味も見えてきません?

そこで、見た目や機能もギアい「EVOFIT 1」です。ガッツリ動くアクティブシーンにも、サッと履きたい街中モードにも。どちらの要望にも高いデザインと機能で応えてくれる「EVOFIT 1」。僕は大変に気に入りました。
今回は写真下の「Turquoise/Black」モデルを使用しましたが、他にもさまざまなカラバリで展開中です。ホワイトとかストリート系にも合いそう。

この夏のお出かけがまたひとつ楽しくなりそうです。
Source: KEEN