働く人のSNS「リンクトイン」はスパイだらけ

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  • author 中川真知子
働く人のSNS「リンクトイン」はスパイだらけ
Photo: Shutterstock

仕事につながるかもと思って承認しちゃうよね…。

私はLinkedIn( リンクトイン )のアカウントを持っています。ほぼ放置なんですが、その昔海外の映画スタジオで働いたことがあり、当時の仲間から「業界で働きたいなら絶対にLinkedInやらなきゃ」と言われたので一応作ったんです。映画業界はプロジェクト契約が一般的で、数ヶ月毎に職探しをするのも珍しくありません。自分のキャリアと求職中かどうかをアピールするために必須といわれたんです。

もともとLinkedInのコンセプトが「職」と「コネ」だから、コネクションリクエストを受け入れやすいユーザーが多い印象です。でもちょっと待って。Mashableによると、外国の諜報機関が日常的にLinkedInを使って米国のターゲットと繋がり、最終的には米国の政治問題に関する知識と影響力を得ているというのです。

偽のアカウントがコネクションを広げている

AP通信によると、これらの任務では素晴らしい経歴とコンピュータ生成した写真の偽LinkedInプロフィールを使って、政治家、ロビイスト、研究者、シンクタンクの従業員にコネクションリクエストを送るそうです。ひとりが承認すれば偽アカウントの信頼性が高まり他の有名なLinkedInユーザーも承認してくれることになります。

こういったプロファイルは、1度に何万ものコネクションリクエストを送るらしく、アメリカ人が知らず知らずのうちにLinkedInのコネクションを介してロシアや中国のスパイ活動の標的にされたケースが複数報告されているのだそうです。

AP通信は、自称政治専門家の「ケイティ・ジョーンズ」という人物のリクエストを承認したワシントンD.C.の人たち(トランプ政権の元高官を含む)と話をしたそうです。ジョーンズの信用情報はチェックされておらず、専門家はジョーンズと名乗る人物の写真はAIによって作成されたものであると判断したようです。つまり、政治専門家のジョーンズという人物は存在しないのです。しかし、そのアカウントを管理している人物は政治的影響力を持つ人物にメッセージを送り、同僚になりすますことに成功していました。LinkedInはAP通信に対して、偽アカウントを削除することを約束し、実際すぐにケイティ・ジョーンズのアカウントも削除されました。

しかし、他のSNSもそうであるように、オンラインのフェイク活動の撲滅は容易ではありません。ただ、LinkedInの場合、スパイ活動の温床となっている事実を、管理側だけでなくユーザーも知る必要があると思います。フレンド申請が来ても、相手の職業と勤め先をチラッとみただけで認証ボタンを押さず、調べてみてからの方がいいでしょう。

さぁ、LinkedInのアカウントを持っているみなさん、アカウントは知り合いばかりですか? 私はまったく関わりのない業界の人からリクエストが入っていました。まぁ、スパイじゃないと思いますけどね…。

Source: Mashable

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