DJI発、Robomaster S1でマリオカートが現実に! しかも勉強になる

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  • author Sam Rutherford - Gizmodo US
  • [原文]
  • 福田ミホ
DJI発、Robomaster S1でマリオカートが現実に! しかも勉強になる
Image: Sam Rutherford - Gizmodo US

ラジコン戦車のカスタマイズでプログラミング学習!

ドローン市場をリードするDJI、最近はOsmo ActionでGoProのライバルとして名乗りを上げたばかりですが、今度はRobomaster S1で新たな市場に殴り込みをかけてきました。意外に感じられるかもしれませんが、DJIはロボット技術を競うイベント「Robomaster」を毎年開いていたりして、その筋ではよく知られています。今回発表されたRobomaster S1で、DJIはより幅広い層の人がロボット技術やコーディングを学び、それを活かすことを可能にしようとしています。

500ドル(日本価格は税込6万4800円)のRobomaster S1(以下S1、ちなみにS1はStep 1の略)は、ラジコンにプログラミング講座とロボット組み立て講座がくっついて、それでリアルなマリオカートもできちゃうような、とにかくすごいプロダクトです。スーパーで売ってる出来合いのラジコンと違って、S1はバラした状態で売られているので、まず46個のパーツを組み立てるところから始まります。

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Image: Sam Rutherford - Gizmodo US
S1の46個のパーツ。最初は組み立てから。

組み立てたら、スマホでRobomasterアプリを使ってS1を操作できます。アプリはSolo、Battle、Labの3つのモードに分かれています。SoloモードではS1をラジコンカーみたいに操縦でき、Battleモードでは他のS1といろんなゲームで戦うことができます。

でもS1のポテンシャルを最大化するのはLabモードで、これは学習という意味でもすごく役立ちます。S1はいろんなカスタマイズが可能で、教育用プログラミング言語「Scratch」でも、業務にも使われる本格的な言語「Python」でもプログラムできます。36個のセンサーと充電式バッテリー、それから6つのPWMポートの付いたサーキットボードも搭載されています。なのでS1に追加したい何らかの部品、たとえば加速度計やセカンドカメラがあればそれをつないで、自分が書いたコードでそれらを動かせるんです。

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S1搭載のカメラの目線で操縦すると、上から見ているよりずっと動かしやすいです。

でもがんばってプログラミングとかしなくても、S1は普通に走らせるだけでやたら楽しいです。タイヤがメカナムホイールなので、S1の動きはすごく柔軟。旋回せずに左右方向にスライドするように進むこともできます。上部にはカメラと2種類のブラスターが内蔵されています。

ブラスターのひとつは赤外線ビームを発射し、S1の本体にはこのビームを検知するセンサーも6カ所に搭載されてます。もうひとつのブラスターではジェル弾を発射でき、この弾が当たったかどうかの判定にも赤外線が使われます。

DJIのプレビューイベントでは、他の参加者が操縦するS1と戦ったりレースしたりできて、ものすごく盛り上がりました。飛び入り自由のバトルでは、4.5m四方のスペースでちょっと小さめでしたが、参加者同士でお互いのロボットに弾をぶつけ合ったりしました。

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Robomasterアプリ。

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Scratchのコーディング。各コードのブロックをドラッグ&ドロップで編集できるので、子供でも簡単です。

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Pythonでのコーディング。

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PWMポートはプラスチックでカバー。

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ジェル弾はちらかりますが、掃除機で吸い取ればOKです。

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バトルで赤外線が当たったことを検知するセンサーの周りにはライトが。

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写真右下の赤い「?」は、バトルやレースの中でS1をパワーアップさせる手段のひとつ。デフォルトのパワーアップが気に入らなければ、自分の好きなようにコードを書き換えられます。

バトルやレースの中では、QRコードみたいな数字やアイコンのサイン(看板)が使えます。たとえば数字はレース中のチェックポイントとして使われて、S1の一人称視点のカメラで数字のサインを捉えると、チェックポイント通過が検知されます。ハートや「?」のアイコンは、スキャンするとスピードアップや電磁パルスといったパワーアップができます。

なのでバトルでは、内蔵のブラスターと戦場に散りばめられたパワーアップ、HPがなくなったらハートアイコンで復活といった感じで、マリオカートがリアルに再現された感じになりました。あとは流し目のルイージがカメの甲羅を投げてくれば完ぺきです。

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Image: Sam Rutherford - Gizmodo US
S1が発射するジェル弾。小さなビーズを水でふくらませて使います。

バトルの後は、4つのチェックポイントがあるカスタムレーストラックに移動しました。S1の操作はFPSゲームをプレイしたことのある人ならすぐになじめるはずです。アプリの画面左のタッチパッドでS1の進む方向を指定、右側のタッチパッドでカメラの方向を決めます。カメラは進行方向の判断に必要となるだけでなく、チェックポイントやパワーアップのスキャンに使います。

S1はセンサーを使ってトラック上の線をなぞることもできます。線だけじゃなく44のビジョンマーカー(道路標識とか矢印とか)やジェスチャー、他のS1の認識もでき、さらにDJIらしくドローンの技術も応用して、特定の人物を追いかけることもできます。それから音の認識もできるので、たとえば手をたたく音も聞き取れます。

またやっぱり物理コントローラーがほしい…って人には、DJIのドローン用コントローラーと同じようなものがオプションで使えます。モバイル端末をくっつけるクリップがあって、そこにアナログのコントロールスティックといくつかのショルダーボタンやトリガーがあるってやつです。

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Image: Sam Rutherford - Gizmodo US

ラジコンに6万4800円…と思うとなかなかの金額ですが、楽しくプログラミングの勉強ができる教材だと考えればアリなんじゃないかと思えてきます。とはいえ、ハイテクなロボットおもちゃは他にもGJSのバトルロボット・GeioとかSphero RVRもあり、どちらも200ドル(約2万2000円)以下です。でも記者個人的には、S1は完成度が高くてより上級者向けな感じがしました。

今回のイベントでは自分でイチからカスタマイズできるほど時間はありませんでした。S1は6月12日発売なので、入手してじっくり遊んでみたいです!

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