奇跡のIntel&AMDタッグ再び! マウスコンピューター開発の13インチゲーミングノートにハンズオン

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奇跡のIntel&AMDタッグ再び! マウスコンピューター開発の13インチゲーミングノートにハンズオン
Image: 西谷茂リチャード

これを待ってた。プロセッサーズ、アッセンブル!!!

Intel(インテル)とAMD(エーエムディー)といえば、PC向けプロセッサ業界のツートップでもありライバルでもある巨人たちですよね。その2社がタッグを組み、お互いの強みを生かした製品を2018年初頭に出したあの時は、テック業界が騒然となりました。

Intel i7-8809Gレビュー: ライバル同士が作りあげた美しいコラボレーション

Intel(インテル)とAMDといえば、長年切磋琢磨してきたライバル企業。長いことIntelがほぼあらゆる面で圧勝してきましたが、Ryzenの登場...

https://www.gizmodo.jp/2018/04/intel_i7-8809g_review.html

IntelのCPUAMDのGPUをパッケージ化した「Kaby Lake G」シリーズは、いわばプロセッサ業界のアベンジャーズ。これでパワフルなノートPCが出まくるぞ!と期待したのですが、実際に市場に出回ったのは…たった3種類の製品のみ。Dell(デル)の15インチラップトップ「XPS 15 2-in-1」、HP(ヒューレット・パッカード)の15インチラップトップ「Spectre x360 15」、そしてIntelのミニデスクトップ「NUC」です。

どれも魅力的ですが、いずれも似たような製品がすでに市場に出回っていました。独立GPUをつんだ15インチラップトップはいくつもありますし、ミニデスクトップもいろいろあるどころか自作もできます。でも、待てど暮らせど「13インチのゲーミングラップトップ」はどこからもでなかったんです。

一応13インチのSurface Book 2は独立GPUとしてGTX 1050を詰めますが、ゲームに向いている性能かというと微妙。「13インチのゲーミングラップトップ」は、以外にもPC業界における穴でした。

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Image: 西谷茂リチャード
奇跡のタッグ。

2019年。その穴が、ついに埋まります。IntelとAMDがタッグを組んで作ったKaby Lake Gシリーズのうち、トップクラス(上から2番目)の性能を誇るi7-8709Gを搭載した13インチゲーミングラップトップ「NEXTGEAR-NOTE」が、マウスコンピューターのゲーミングPCブランドG-Tuneから発売されるみたいなんです。

今回は、その開発版にハンズオン。製品版は仕様が少し違う可能性があることを踏まえてご覧ください。

軽い&小さい&黒い

13.3インチのフルHD(1920×1080)60fps・IPS液晶ディスプレイを積んだNEXTGEAR-NOTE(開発版)は、1.6kgという軽さを実現しています。内部スペックのパワフルさを知っていればこそ、1.6kgの画期性が脳にずっしりときますね。スペックについてはのちほど書きますが、イメージとしては持った瞬間にニマッとなって「マウスコンピューター、やってくれるじゃない」と言いたくなる感じ。

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Image: 西谷茂リチャード
上のベゼルにウェブカメラがあるのもグッドポイント!

筐体の大きさも画面上部と左右のベゼルが細いおかげで抑えられていて、薄さも2cm以下で納得のサイズ感。正直いうと画面下のベゼルが太めなのがちょっと残念に感じますが、そのスペースのおかげでキーボードとトラックパッドが大きくなったのかなと思えばこれも納得です。そりゃあ理想は下のベゼルが画面になっていることですが、それでプラス何万円になってしまうのであれば、別プロダクトかアップグレードオプションとして選択できるのがベストかなと。

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Image: 西谷茂リチャード
矢印キーのこの配置ナイスです。右側のキーの幅がすこーし圧縮されていますが、試し打ちした感じだと問題ありませんでした。打鍵感もしっかりめ。

筐体とキーボードのすべてがマット質感のブラックなのは最高にカッコいいですし機能的。ゲーマーとしてパフォーマンスを感じる色でありながら、オフィスや教室で使っていても場違い感がありません。ひとつ気になるとすれば、指紋がめっちゃ残るところですね。とはいえこれはマットブラックの宿命ともいえる特性なので、仕方ありません。閉じた時にキーボードやパームレストに残った指紋が画面に移らないだけ、NEXTGEAR-NOTE(開発版)のデザインに賞賛を送りたいです。

「分かってくれてる」スペック感

ゲーマーの方だとよくあると思うんですが、移動が多くなると「手軽に持ち出せるゲーミングノート」が欲しくなりますよね。15インチだとちょっと大きいし、いま買える13インチノートだと性能が足りない。13インチの筐体に積み込めるだけのスペックを詰め込んだゲーミングノートが欲しい、って。

NEXTGEAR-NOTEは、おそらくソレです。ただ実際にゲームをプレイできる環境ではなかったため、マウスコンピューターによる発表内容とテック界の分析が頼りに調べてみました。するとどうやらIntel Core i7-8709Gは、フルHDでのゲームプレイに最適なスペックっぽいんです。

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Image: 西谷茂リチャード
左側。電源とUSB-A、3.5mmオーディオジャックがあります。

まずマウスコンピューターいわく、i7-8709Gのグラフィック性能はNvidiaのGeForce GTX 1060相当のスコアが出せるそう。これをベースにGTX 1060でフルHDでどれほどのゲームがプレイできるか調べたところ、ponchato氏いわく、まずe-Sports系のタイトル(『CS:GO』や『オーバーウォッチ』など)は画質を「高」に設定しても余裕で60fpsが出せるみたい。そしてグラフィックが派手めなゲーム(『バトルフィールド1』や『GTA V』など)は、画質を 「中」に設定すれば安定して60fpsを叩き出せるみたいなんです。

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Image: 西谷茂リチャード
右側。HDMIとUSB-C端子(Thunderbold-3対応)があるのは非常にナイスなのですが、マウスを右側で使うことの多い僕は左側に配置してほしかったなと思います。

CPUももちろん十分なスペック(Core i7-8750H=DellのG3などにも搭載されている)で、RAMは最大16GB(ハンダ付けなので増設不可)。ストレージは512GB(高速なNVMe対応)で、Wi-FiBluetooth 5にももちろん対応。ここまで高スペック(プロセッサのTDPが100W)だと心配になる排熱も、少し背の高いゴム足&内部ファンを見て安心しました。

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Image: 西谷茂リチャード

これですよこれ!

フルHD・60fpsで遊べれば十分な僕にとっては、これぞドンピシャのスペック。このパフォーマンスが常に持ち歩ける軽さとコンパクト性を兼ね揃えた13インチの筐体に積み込まれているとなれば、マジで痒い所にガシガシ手が届きそうです。増税前に発売されたら、お値段次第で即ポチしちゃいそうな予感。

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Image: 西谷茂リチャード

あとちなみに、マウスコンピューターは「赤いノートパソコン」も開発中みたいですよ。今年のAMDはアツイぜ。

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赤と青の陣取りゲーム。Computex 2019にて、半導体メーカー大手のIntel(インテル)とAMD(エー・エム・ディー)がそれぞれ基調講演を...

https://www.gizmodo.jp/2019/05/intel-vs-amd-computex-2019.html

Source: マウスコンピューター、ponchato/YouTube

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