ノースフェイス、Wikipediaをマーケティング施策に使って謝罪

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  • author Jennings Brown - GIZMODO
  • [原文]
  • 中川真知子
ノースフェイス、Wikipediaをマーケティング施策に使って謝罪

ウィキもオコです。

先週、THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)は巧妙なマーケティング戦略を展開して成果をあげました。でも、謝罪に追い込まれたんです。それは何故ー?

ウィキペディアの名所ページの画像を差し替え

THE NORTH FACEは、ブラジルのグアリタ州立公園や、ペルーのワイナピチュといった場所で自社のギアやウェアを着用した人を撮影し、Wikipedia(ウィキペディア)のそれらのページの画像を差し替えたのです。

なんでそんなことをしたのかと言うと、THE NORTH FACEは広告代理店のLeo Burnet Tailor Madeとともに、Google(グーグル)のイメージ検索で一位を獲得するというキャンペーンをしていたんです。そこで彼らは、人々が冒険に出る前にイメージ検索していることと、表示される検索結果の1位の多くがWikipediaに関連するページであることに目をつけたそうです。

これらの事実から、Wikipediaに掲載されている写真を差し替えちゃえばいいじゃん!と、THE NORTH FACEのロゴがちらっと入った写真に差し替えていたわけです。

その結果、見事にイメージ検索で1位を獲得。ドヤ顔で「Wikipediaとコラボするだけで、超難関に到達できちゃったよ、一銭も払わないで(超意訳)」とプロモーションビデオまで公開してハック方法を紹介したんです。

オンラインメディアのAd Ageがこの動画を取り上げたことで、Wikipedia側が知るところとなり激怒。「こんな愚行に協力してないし、非倫理的 」と怒りをあらわにして写真を差し替えました。

Wikipediaを運営するWikimedia(ウィキメディア)財団は、THE NORTH FACEとLeo Burnett Tailor Madeに対して「ウィキペディアを非倫理的に操作した」と非難。さらに、「短期的なマーケティング戦略のために、我々のミッションにおけるTHE NORTH FACEとLeo Burnett の信頼をリスクにさらした」とも書いています。

「WikipediaとWikimedia財団は、この戦略に協力していません。THE NORTH FACEは誤った主張をしています」とコラボを完全否定。「THE NORTH FACEがWikipediaの信頼を利用して服を売ろうとしているのなら、怒るべきだ」としています。

結果的にTHE NORTH FACEは、Wikipediaとそのコミュニティの怒りを受け、先週水曜日の夜に謝罪を発表することになりました。

ちなみに、米Gizmodoは、仕掛け人であるLeo Burnettにコンタクトを取りましたが返事はなし。THE NORTH FACEは米Gizmodoの質問には答えてくれませんでしたが、公式発表と同じ文を送ってきたそうです。

Wikimedia財団によると、ボランディアのWikipedia編集者が画像の削除やTHE NORTH FACEの製品の一部を削除した形で対応しているとのこと。

なんらかの非難を受けるとは思っていたでしょうが、ここまでになるとは思わなかったのでしょうか。炎上商法としては成功なのかもしれませんが。というか、こんなことしなくても十分人気のメーカーだと思うんですけどね。

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