広角レンズ・セルフィーの顔の歪みを全自動で修正してくれる技術誕生。スマホ搭載を期待

  • author Andrew Liszewski - Gizmodo US
  • [原文]
  • 塚本 紺
広角レンズ・セルフィーの顔の歪みを全自動で修正してくれる技術誕生。スマホ搭載を期待
GIF: YiChang Shih, Wei-Sheng Lai, Chia-Kai Liang

気が利くなぁ。

スマートフォンにもどんどんと装着されるようになってきた広角カメラレンズ。大人数での写真撮影などにも適しているのですが、それは画像の端に人が写らなければ、の話です。というのも広角レンズは角や端がどうしても引き伸ばされた形になってしまうわけです。しかしコンピュテーショナル・フォトグラフィーの研究者たちはその歪みの部分だけ自動的に修正できるソリューションを開発したとのことです。

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中央が少し出っ張ったように見える広角レンズは、比較的フラットな見た目の通常のスマホレンズより広い視界の光を捉えることができます。そのため手を伸ばしてセルフィーを撮影するとなると、広角レンズであればギュッと人が集まる必要はなく、広い範囲の人々を捉えることができるわけです。しかし、球体の反射板に自分の像を写した時に中央から離れるほど像が引き伸ばされるように、広角レンズで捉えたセルフィーはその角や端っこに映った人は引き伸ばされて見えることがあります(もちろんミラーボールほど極端ではありません)。

フォトショップのようなアプリはこういった歪みを修正することはできますが、誰でも気軽に購入・使いこなすことができるソフトウェアではありません。一般スマホユーザーは熟練フォトショップユーザーではないわけです。そんな中で、MITのコンピューター科学と人工知能ラボの研究者たちとGoogle(グーグル)が、他の部分を歪めることなく、こういった角や端に位置する顔の歪みを自動で修正するアルゴリズムを開発したようです。

Video: yichang shih/YouTube

端っこの部分の歪みを修正することは難しくなくとも、画像の他の部分に影響を与えずに、となるとかなり難しいものです。画像の中のただ特定の箇所だけ直す、という作業をするためには、まずコンテンツの内容に対応してグリッドを生成し、認識された顔が歪んでいることを検知する必要があります。それを参考に歪み修正の影響が他の部分に及ばないようにした上で、歪み修正された部分がその周辺と上手くブレンドするように調整するわけです。たとえば、背景にあった建築物の直線などが修正に巻き込まれてねじれてしまう、ということが起きないようにしてくれるんですね。

アルゴリズムの計算と修正は完全に自動になっているため、ユーザーは編集アプリの中のボタンをクリックするだけで修正してくれるとのこと。しかもカメラアプリそのものに統合して、広角レンズで撮影した写真を瞬間的に修正するような実装も可能なようです。それほどアルゴリズムの計算は軽い模様。

この機能が実際にスマートフォンに搭載されるかどうか、いつ搭載されるのか、については公式の発表はありませんがこの研究に携わったリサーチャーは皆、現在Googleに勤務しており、スマートフォンに搭載されるとなるとピクセルが一番手となる可能性は高いでしょう。もしくは、Googleフォトに導入されたらみんな使えて便利そうですよね。

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