Maker Faireの運営会社が経営難で事業停止、支援の声が上がる

  • author Andrew Liszewski - Gizmodo US
  • [原文]
  • 福田ミホ
Maker Faireの運営会社が経営難で事業停止、支援の声が上がる
Image: Jatuporn Tansirimas / Shutterstock.com

てっきりうまくいってるもんだと思ったら…。

TechCrunchが、Maker Faireの運営やDIYマガジン・Make:の出版をしているMaker Mediaが先週運営を停止したと伝えています。22人いた従業員、全員解雇だそうです。Maker Mediaは、ここ10年以上世界あちこちで次々イベントを開いていろんなモノづくりを応援して、Makerムーブメントを引っ張ってきたあの会社です。イベントも世界中にどんどん広がってたし、IoTの普及とかプログラミング教育の拡大とかで追い風しかない気がしてたんですけど、どうしちゃったんでしょうか!?

Maker Mediaの創業者兼CEOのDale Dougherty氏はTechCrunchに対し、「創業した15年前からずっと、特にイベントはビジネス面で厳しかった」と語っています。最初にリストラのために従業員を解雇したのは2016年、その後今年2019年3月にも8人を解雇しました。SF Chronicleによれば、それは彼らが毎年サンフランシスコのベイエリアで開いているフラッグシップイベント・Maker Faireのほんの少し前でした。2019 Maker Faireは雨にもかかわらずチケット販売目標を達成して多くの人を集めましたが、イベントでの課題は集客よりも運営コストの上昇と、IntelやMicrosoftといった企業スポンサーの離脱だったとDougherty氏は言っています。

TechCrunchによれば、Maker Faireは「40カ国以上で、毎年200の直営およびライセンスによるイベント」を行なってきました。中でもベイエリアとニューヨークでのMaker FaireはMaker Mediaが直接運営する特別なイベントだったんですが、2020年には開かれないかもしれません。ただ、ライセンスを受けて開かれている他の世界各地のイベントは、2019年もさしあたり継続されるとのことなのが少し救いです。Make:のWebサイトも今まで通り開いています。

Maker Mediaは破産宣告を受けるのではなく、「債権者への財産譲渡」とよばれる手段、つまり持っている財産で借金を清算することを選んでいて、こちらのほうが裁判所なしで進められて手続きが早いそうです。そしてこの手続きが終わっても、必ずしもMaker Mediaがなくなると決まったわけではありません。Dougherty氏はTechCrunchに対し、会社の規模を縮小すればMake:の紙版を残しつつMaker Faireのライセンシングも継続でき、各地のイベントを存続させられるだろうと考えています。

米GizmodoではMaker Mediaに対しコメントを求めましたが、記事執筆時点で回答はありませんでした。

Maker Mediaは規模を縮小するとしても、ビジネスを続けるなら新たな資金源が必要なはずです。ベンチャーキャピタルは儲からないビジネスに興味ないかもしれませんが、MakerのファンがGoFundMeでキャンペーンを立ち上げています。さらにOculusの共同創業者、Palmer Luckey氏も支援を申し出ています。いろんなところにファンはたくさんいるはずなので、お金面とか運営面とかいろんなサポートが受けられて、これからもMaker Faireが続いていくことを祈ります!


Source: Make:TechCrunchSF ChronicleGoFundMe

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