【閲覧注意】魚の皮が大火傷した犬を救う

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  • author Ed Cara - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岩田リョウコ
【閲覧注意】魚の皮が大火傷した犬を救う
Image: Thitima Hemarak / EyeEm / ゲッティイメージズ

魚の皮がこんな風に使えるとは!

※後半にグロテスクな写真がありますので、ご注意ください。

ミシガン州立大学の獣医が大火傷を負った1歳のワンちゃんの命を救いました。それも、魚の皮を使って

その犬の名前はステラ。今年2月、不幸にも家の人が居ない時に起こった火事で、燃え盛る家の中に閉じ込められてしまいました。命は助かったものの、体の10%以上がII度とIII度の大火傷、煙で息ができず、目にも傷を負ってしまいました。ミシガン州立大学の獣医センターに到着した時には大変危険な状態でした。

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Image: Michigan State University
ステラ

本来ならこういったケースでは皮膚移植のために全身麻酔を施されるのですが、ステラの場合はそれができなかったのです。というのも、ステラの肺は大きな損傷を受けていたため、全身麻酔をするのは危険だったのです。

そして代わりに使われたのは、なんと魚の皮。近年、魚の皮は人間や動物の皮膚の代用として利用されてきています。魚の皮膚は、哺乳類から採取された皮膚よりもウィルスの感染のリスクがかなり低いためです。現在利用されている皮膚再生用の魚の皮はティラピアが多く、昨年の夏に起こったカリフォルニアの大火事でもティラピアの皮が利用されました。

魚の皮を提供している会社は、アイスランドの鱈(たら)の皮が皮膚再生にはより適していると話しています。医療で利用される魚の皮は生体組織に似せるために鱗は剥がされていますが、依然として炎症を抑えたり、傷を治す力のあるオメガ3脂肪酸が多く含まれています

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Photo: Michigan State University
ステラの患部に貼り付けられた魚の皮

ステラの患部には魚の皮が貼りつけられ、必要に応じて取り替えられました。獣医チームは、魚の皮を使うことによって肺に負荷を与えることなく治療ができたと話しています。そしてステラはミシガン州立大学で2週間の治療入院と1ヶ月自宅療養を経て、現在は薬を服用しています。呼吸・視力の問題はこれからも抱えていくことになりそうですが、動いたり歩いたりは問題なく行なえているそうです。

獣医チームはステラの最悪の状況を魚の皮膚での治療で乗り越えられたとし、獣医界でこれから効果的な新しい治療法となっていくでしょうと話しています。

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