1泊380万円。民間人もISSに宿泊できるようになる

  • author 岡本玄介
1泊380万円。民間人もISSに宿泊できるようになる
Image: NASA/YouTube

その気になれば手の届くお値段です。

地上408kmの高さに浮かぶISS(国際宇宙ステーション)。これまで地球からロケットを打ち上げる様子を宇宙目線で撮影したり、壁にあいた穴をダクトテープで応急処置したりと、何かにつけて話題に事欠かない、でも我々では手の届かない憧れの場所です。

そんなISSに、私たち民間人が宿泊できるようになる……とNASAが正式に発表しました。

お値段約380万円

bOinGbOinGが、The New Yourk Timesの記事を伝えています。そのによると、1泊のお値段はなんと3万5000ドル(約380万円)になるとのこと。

これにはSpaceXの4人乗りカプセルに乗っていくための往復運賃が大半を占めることになるのでしょうけども、内訳はISS内での宿泊費はもちろん、インターネット、トイレ、水、それに空気といった地上では当たり前の生活をするための使用料でもあるのです。

またNASAも、先週起こったまとめの動画ニュースでこのことを伝えています。

Video: NASA/YouTube

この計画は早速、もし市場が賛同してくれるのであれば2020年から、開始されると語られています。その資金は2024年のアルテミス・ミッションで、初の女性宇宙飛行士を、次いで男性飛行士を月面着陸させるために使われます。

その理由は

実はISSは、トランプ政権が2024年に資金調達を終わらせるため、引退することが決まっています。なのでNASAはこうした資金繰りをせざるを得なくなったわけです。

莫大な経費

The New Yourk Timesいわく、ISS運営には年間30億~40億ドル、1日にすると800万ドル(約8億7千万円)以上がかかっているのだそです。となると宿泊費でどこまで賄えるのか?って感じですね。

ですがホテル業なんかやっちゃったら、科学者でもある宇宙飛行士たちの、日常生活や実験の妨げにならないかが心配です。もしくは引退で完全にホテル化するのかも? おそらくですが、スポンサーも募集して、あたかもF1レースカーのようにISSの内外に企業ロゴがベタベタ貼られたり、宇宙飛行士が商品を宣伝したりなんてこともするのかな、なんて思います。

民間企業が買い取る話はどうなった?

ISSはかつて、引退後にAXIOM SPACE社が買収し、10日間で55億円という途方もない金額が提示される、という話がありました。しかもただお金を払えば行けるものでもなく、年齢制限と医療検査に合格した21歳以上と規定が定められ、加えて2年間みっちり特別な訓練を受けて心身を鍛えなくてはならない、という非常に高いハードルも課せられていました。

その後、続報はありませんが、計画は一応生きているようです。

宇宙エレベーター計画もある

引退も間近なのですが、人類には1895年来の夢「宇宙エレベーター」を作るという計画もあります。

こちらも1年近く前の話なのですが、当時は静岡大工学部が稼働実験を行なうという話で、本物が完成すると地上408kmの高さに浮かぶISSの高度まで、遠心力が重力などさまざまな都合で合計10万kmのケーブルを宇宙に伸ばさないといけない、とのことでした。もし完成するならば、現ISSの何代か先の宇宙ステーションになるのかな? なんて思います。

宇宙でのお楽しみ会

ISSに到着したら、何をするのでしょうか? きっと内部ツアーや歓迎会などもあるのでしょうけども、『スター・ウォーズ』鑑賞会ピッツァチーズバーガーでパーティー、それに宇宙テニストーナメントで汗を流すなどを無重力で体験できるのでしょうね。

Source: The New Yourk Times, NASA via bOinGbOinG, YouTube, AXIOM SPACE

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