Xboxのクラウドゲームサービス「xCloud」ハンズオン:ゲームの未来を阻むネット回線問題

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Xboxのクラウドゲームサービス「xCloud」ハンズオン:ゲームの未来を阻むネット回線問題
Image: Alex Cranz/Gizmodo US

Wi-Fiの速度と安定性は絶対に確保が必要です。

Googleがクラウドゲームサービスの「Stadia」に関するハデな発表会をふたつも行なっている裏で、ゲーム配信に大きく賭けているMicrosoft(マイクロソフト)は、自社のストリーミング計画についてやや控え目な姿勢を見せています。

Microsoftは今年のE3 2019のXbox E3 Briefing 2019にて、2つのクラウドゲーミングの方針を発表しました。1つめが、「Console Streaming」と呼ばれる、Xbox One本体からゲームを配信する方法。これは、すでにプレイステーションが提供している「PS4リモートプレイ」と同じようなもので、Xboxは遅れて今年10月からリリース。

そして、2つめがStadia対抗となるクラウド処理のゲームストリーミング「Project xCloud」なのですが、こちらに関しては正式なリリース時期など、まだその全貌がわかっていません。

しかしながら、米GizmodoのAlex CranzがE3 2019にて実際にプレイすることができたとのこと。少しずつ解明してみましょう。


「xCloud」の背後にあるコンセプトは、とくに目新しいものではありません。ゲームはクラウド上にあるサーバーの中で起動し、ユーザーが持つデバイスに映像を配信するのです。ただそのストリーミングがシームレスなので、手持ちのデバイスの向こうにあるクラウドから配信されている、という認識が持てないほど。

ですが、それは言うほど簡単なことではありません。データ送受信の遅延は、ゲームプレイを台無しにしてしまいます。たとえばプレイヤーがボタンを押して、キャラクターをジャンプさせるとします、ですがサーバーとの間でその情報交換に少しでも時間がかかると、思ったようにプレイ出来なくなってしまうのです。

「xCloud」の接続方式

もうしばらく前から、ソニー、Nvidia、それにShadowといった各社は、ゲームのストリーミングを行なっています。NvidiaとShadowはリモート・サーバーに任せている一方、ソニーは家にあるPS4をサーバーにし、自宅のネット接続に頼っています。

ですが 「xCloud」は、その両方の方式を採るのだそうです。自宅に置かれた「Xbox One」から遠隔プレイも、彼らのサーバーからの配信でプレイすることも可能。Microsoftは、彼らのクラウド・コンピューティング・プラットフォームである、世界13箇所に散らばるAzureデータセンターから配信します。

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Image: Alex Cranz/Gizmodo US

ではサーバーと「Xbox One」から、どのようにゲームを配信するのでしょうか? Microsoftはまだ、iOSやブラウザーに対するサポートを展開していません。ですが、『Halo』と『Hellblade』の2本を、「Xbox One」のコントローラーに繋がれたSamsung「Galaxy S10+」で試遊してみました。Microsoftいわく、「xCloud」は現在「Galaxy S7」までさかのぼってプレイ出来るよう開発を進めていますが、おそらく古い機種でもプレイ可能であろうという話もあったので、少なくともAndroid機はサポートされているのです。

接続が遅いと台無しに

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Image: Alex Cranz/Gizmodo US

その他の配信サービス同様、狭い帯域幅がゲーム体験を台無しにしてしまいます。Microsoftの代表者は、正確にどれほどの回線速度が必要なのか教えてくれませんでした。しかしE3会場となった、コンベンション・センター内での回線は明らかに不十分でした。それにレーシング・ゲームを試そうと思ったものの、接続が切れて「再接続まで少し待ってください」という表示が現れたことも。

デモ会場のWi-Fi環境がヒドかった

ですがそれが起こる少し前、Microsoftの代表者はそんな事態を避けるため、スマホは専用のWi-Fiに繋げていると話してくれたばかりだったのです。一般的にこういう大きな展示会場のWi-Fiは乱立していたり、弱かったりするものです。そこのデモ会場では、個人個人が手持ちのスマホに繋げているテザリングや、リストにないWi-Fi接続を除外して、強さMaxのWi-Fiが26種飛んでいることも確認しています。それはたくさんの電波ノイズが飛んでいるってことです。そんなノイズだらけの環境だと、Wi-Fi接続もどう繋ごうかグルグルと錯乱してしまいますし、それぞれの速度も急降下してしまうんですよね。

そのデモ会場では、すべての「xCloud」が同じWi-Fiチャンネルに接続されており、たくさんのノイズがゲームを中断させるほど、ひしめき合っていたのでした。ほかにも画面がグチャグチャっとピクセル化するほど品質が低下したこともありました。とはいえ完全に回線が落ちたのとは別に、かろうじて繋がった状態でも、ゲームプレイではキャラを死なすことなく、また反応性が損なわれたことがなかったのは驚きでした。

速度良ければすべて良し

Microsoftは最終的に、各デバイスをネットに有線接続して、より機能的なデモが出来るようにする必要があったんじゃないか?と思われます。そしたら混雑したWi-Fiでイラつくこともなく、綺麗な画面でサクサクのプレイができ、「Xbox One」と同じような滑らかさで、スマホを使った『Halo』がプレイできたことでしょう。

ですが「xCloud」はネット接続に頼らなくてはいけません。結局このデモでは、Microsoftが直面しているも最大の問題が浮き彫りになりました。Googleやそのたの競合も同じですが、課題はネット接続ですね。今回のWi-Fi接続の混雑などなど、いろんな原因で配信ゲームがヒドいものになりかねません。

正式にリリースされれば自前のスマホで『Halo』が楽しめるかもしれませんが、だからといって出先のアチコチでプレイするかというと、しないでしょうね。

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