OnePlusスマホとOxygenOSがGoogleの純正Androidに勝っている7つの理由

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  • author David Nield - Gizmodo US
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OnePlusスマホとOxygenOSがGoogleの純正Androidに勝っている7つの理由
Photo: David Nield(Gizmodo US)

素のAndroidとどっちがいい?

ひと口に「Androidスマホ」と言っても、搭載されているAndroid OSは、実はメーカーごとに少しずつカスタマイズされています。なかには、Googleの"純正"Androidより魅力的なOSも現れつつあるのをご存じでしょうか。そのなかでも、これはスゴいと評判のスマホとOSがあります。


どんどん良くなっていると評判なのが、OnePlus」シリーズのスマホです。ハードウェアは注目されているものの、あらかじめインストールされているOSやソフトウェアのことは、不思議とほとんど話題になっていません。OnePlusはAndroidスマホではありますが、搭載されているのはAndroidベースの独自OS「OxygenOS」です。それが、本家のGoogleすら打ち負かす勢いで進化しつつあります。

「以前は"うどの大木"だったけど最近はだいぶマシになった」と言われているSamsung(サムスン)の「 One UI」から、LGエレクトロニクスやHTCの平均的なOS、さらにはHuawei(ファーウェイ)やXiaomi(シャオミ)のようにクセのあるOSまで、どのメーカーもAndroidに独自の工夫を加えています(純正Android、つまり素のままのAndroidに忠実なNokiaなどは例外的)。

スマートなデザイン、直感的なインターフェース、効率的なソフトウェア...どれをとっても、Googleがリードしているというのが長年の通り相場でした。「Nexus」シリーズで登場し、やや姿を変えて「Pixel」シリーズで続いている、純正Androidのユーザーエクスペリエンスです。

OxygenOSは、純正AndroidのスピンオフとしてOnePlusが2015年に発表したOSです。でも、しばらく使ってみれば、OxygenOSが本家Googleよりも先を行っていると実感できるはず。Googleが作り出した最良の部分は残したまま、よく考えられた設計と機能性、使いやすさの点で純正を大きく上回っているからです。


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Image: Gizmodo US
Pixel(左)とOnePlus (右)のメッセージ画面

1)インターフェースはOxygenOSの勝ち

純正Androidも、太りすぎをやめて合理化が進みましたが、見た目はやはり平々凡々で退屈。対するOxygenOSは、ひと目見ただけでもずっと使いやすそうで、この差は想像以上に大きいものです。ソフトウェアの外観も、全体的なテーマからフォント、アクセント色まで、設定の自由度が高くなっています。


アプリのアイコンからフォントの使い方、アプリの中でのちょっとした表示変更の機能まで、OxygenOSの見た目は文句のつけようがありません。クリーンさとエレガントさを両立したうえ、設定メニューにサッと目を通したい時だろうとテキストメッセージの送信だろうと、退屈とは無縁です。そして、アプリドロワーにあるお天気アプリは、各地の天気に応じて実際に変化します。お見逃しなく!


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Image: Gizmodo US
ゲームモードには自動で切り替わるが、カスタム設定も簡単

2)ゲームモードに注目

OxygenOSには、ゲームモードがあります。Googleも真似したらよさそうなものですが、Pixelでまともにゲームをするような人が現れたら、の話でしょうね。常識的に思いつきそうな機能で、ゲームを始めると自動的に発動しますが、設定メニューから細かくカスタマイズすることもできます。

ゲームモードになると、通知が停止し、通話はスピーカーのみに切り替わります。そのほか、画面の明るさの自動調整が無効になり、HDRと似た機能でディスプレイの画質が向上、触覚フィードバックにおもしろい効果が追加されて、端末の処理能力はできるだ多くゲームプレイに振り向けられます。


3)アプリの複数同時実行はOxygenOSの独壇場

アプリを並行して実行できる機能は、何もOxygenOSの専売特許ではありません。しかし、その実装がかなり秀逸で、残念ながら純正Androidが当分は追いつけない部分です。同じアプリの2つのインスタンスを、2つ別々のログイン資格情報で実行できるというところが注目に値します。

「WhatsApp」のアカウント2つを同じスマホで実行したい。複数のInstagramアカウントで、それぞれ最新情報を追いかけたい。そんな希望も、パラレルアプリの機能が実現してくれます。もちろん、設定は超簡単。OxygenOSの多くの機能と同じく、最低限の操作で、意図したとおりに動きます。


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Image: Gizmodo US
OxygenOSでのジェスチャー操作

4)ジェスチャー機能に慣れたら、もう元には戻れない

カスタマイズしたジェスチャーでスマホを使えるようになると、もう元には戻れなくなります。これも、OnePlusスマホのOxygenOSが勝っている点のひとつです。たとえば上から右のスワイプで、直前に使ったアプリを開いたり。Pixelのジェスチャーとも似ていますが、もっと気合いが入っています。

OxygenOSには、ロック画面でドローしたり、所定の文字を書いたりして特定のアプリ(懐中電灯、セルフィーカメラなど、任意で選んだアプリ)を起動する機能もあります。すべて設定ページでカスタマイズでき、OS全体でジェスチャーナビゲーションとソフトナビゲーションを切り替えることもできます。


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Image: Gizmodo US
OxygenOSによる電源のオン/オフ

5)OnePlusスマホは自分で起きてくれる

これは、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせた機能なので、OxygenOSならではの機能ということではないのですが、ぜひもっと普及してほしいと思っています。設定から「Utilities」を開いて「Scheduled power on/off 」を選択し、端末の起動時刻や電源オフ時刻を選ぶことができます。バッテリーの節約を考えても、なかなか便利な機能なんです。

さらにうれしいのは、アラームを設定してスマホも一緒に起こせること。OxygenOS搭載のこのスマホなら、アラームと同時にスマホも起動してくれるんですから、寝る前に安心して電源を切ることができます。人生を変える機能とまでは言いませんが、便利なことは間違いありません。


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Image: Gizmodo US
アプリロッカーで秘密のアプリも安心

6)アプリロッカーでプライバシーも安心

何かというとプライバシーが叫ばれるご時世ながら、OxygenOSの「アプリロッカー」はなかなか斬新です。これも、OxygenOSに限った機能ではありませんが、純正Androidにはこの機能は搭載されていません。これも、慣れてしまうと、たちまち手放せなくなる機能のひとつです。

基本的には、選択したアプリを、暗号化した壁の後ろに隠してしまう機能です。隠したアプリは、暗証番号を入力するか、登録した指紋認証を使わないと起動できません。ほかの人、たとえばお子さんとか配偶者、親とかも同じスマホを触ることが多く、使ってほしくないアプリがあるときには、うってつけです。


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Image: Gizmodo US
OxygenOSの「シェルフ」機能

7)シェルフ機能はGoogleアシスタントより有能

OxygenOSの「シェルフ」は、ホーム画面から左スワイプするだけで開きます。ぱっと見た感じは、純正Androidでおなじみの「Google Now」や「Googleアシスタント」の劣化版に見えます。でも、OxygenOSとしばらく付き合ってみると、シェルフは虚飾を排していいとこ取りした便利な機能だと実感できるようになるんですね、これが。

シェルフには、ノート、ファイル、カメラ、最近使ったアプリ、データやバッテリー使用状況などへのショートカットを置いておけます。実際に自分がよく使う機能だけを並べておくことができ、パーソナライズされたニュースの記事やスポーツの結果もプッシュ通知されます。通知はGoogleの予測に基づいて流れてきますが、もちろん、カスタマイズも簡単です。